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阿波しじら織りの着物の特徴とは?着用時期&シーンや洗い方を解説

徳島県の阿波地方で生まれた木綿織物・阿波しじら織り。

阿波しじらは「シボ」と呼ばれる独特な凹凸のある生地が特徴で、さらりとした着心地から春秋に単衣で着る着物にぴったり。

この記事では、阿波しじら織りの着物の特徴や着用時期&シーンのポイント、自宅でできるお手入れ方法について詳しく解説します。

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阿波しじら織りとは?

阿波しじら織りとは、徳島県の阿波地方で主に生産されてきた木綿織物です。

最大の魅力は「シボ」と呼ばれる独特の凹凸にあります。

生地のシボによって肌に張りつかず、さらりとした着心地が味わえます。

また軽くて通気性も良いため、単衣に仕立てて春秋を中心に普段着の着物として着るのにぴったりです。

阿波しじら織りの着物の特徴

阿波しじら織りの着物の特徴は、主に以下の5点があげられます。

①独特な凹凸のある織り方

帯

阿波しじら織りの最大の特徴は、生地の独自の凹凸、すなわち「シボ」にあります。

このシボは、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)の張力に差をつけることで生まれ、撚糸(ねんし)を使わずに作られます。

シボのある織物で有名な「縮み(ちぢみ)」とは織り方から異なるため、阿波しじら特有の手触りと見た目が際立ちます。

阿波しじら織りはシボのおかげでさらっとした着心地ながらも、木綿特有の柔らかさも感じさせる唯一無二の生地感が魅力です。

②生地の軽さと肌触りの良さ

阿波しじら織りの生地は、非常に軽く肌触りが良いため、単衣の着物として最適です。

生地が軽いため長時間着ていても疲れにくく、普段着の着物にぴったり。

また木綿素材特有の柔らかさがあり、しじら織り独特のシボが肌と生地に空間を持たせます。

そのため、汗をかいたときにも肌に張り付きにくく肌触りが良いのも特徴です。

③阿波正藍をはじめ豊富なカラーバリエーション

阿波しじら織りのもう一つの魅力は、豊富なカラーバリエーションにあります。

阿波しじらと聞くと「藍色の縞柄」の着物をイメージする方も多いのではないでしょうか。

同じく阿波地方で有名な「阿波正藍染(あわしょうあいぞめ)」との関わりは深く、藍染めの阿波しじら織りは古くから多くの人に愛されています。

阿波正藍染の着物は単色ではなく、幾度もの染色と水洗いによって生まれる独特の深さが特徴です。

現代の阿波しじら織りは藍色以外の色彩も豊富にあり、多様なカラーバリエーションからお好みの色味を選ぶことができます。

>>藍染めについてくわしく知りたい方はこちら

④縞柄からモダンな柄まで選べるデザイン

デザインの面でも、阿波しじら織りは多くの選択肢があります。

伝統的な縞柄から、花柄などのモダンな柄まで幅広く作られており、お好みや着用シーンに合わせて選ぶことができます。

柄の選び方によって単衣の着物としても浴衣としても着られるので、着用の幅が広がりますね。

⑤丈夫かつ扱いやすい木綿素材

 

阿波しじら織りの着物は、木綿素材特有の丈夫さと扱いやすいのも特徴です。

木綿は耐久性に優れており、頻繁な使用や洗濯にも耐えることができます。

洗濯後も型崩れしにくく、お手入れが簡単なため、普段使いの着物にぴったりです。

木綿のナチュラルな風合いで、素朴で落ち着いた印象に着こなせるのも魅力のひとつです。

>>木綿着物についてくわしく知りたい方はこちら

阿波しじら織りの着物|着用時期&シーン

阿波しじら織りの着物は、独特のシボによる軽やかで快適な着心地が魅力です。

木綿の単衣仕立てのため、春から秋にかけての長いシーズン着用することができます。

5~9月の着用が最適

木綿着物3シーズン

阿波しじらは、5月から9月までの間に着用するのに最も適しています。

最近では気温の変動が大きいため、肌着や羽織物などの調整次第で4月から10月ごろまで着用可能です。

木綿の生地は裏地がなくてもしっかりした厚みがあるため、単衣でもある程度の暖かさがあり肌寒い時期も快適。

汗ばむ季節でも通気性がよく爽やかな着心地で着やすいです。

夏は浴衣として着用可能

夏の暑い時期には、阿波しじらを浴衣として楽しめる点も魅力です。

阿波しじらは透け感がないので、長襦袢を着ずに浴衣として一枚で着ることができます。

シボのある軽やかな着心地のおかげで、花火大会や夏祭りでもさらりと涼し気に着られます。

単衣着物としても浴衣としても着られるため、様々なシーンで愛用できます。

カジュアルシーンでの着用が基本

木綿着物である阿波しじら織りの着物は、カジュアルなシーンでの着用が基本です。

阿波しじらに名古屋帯や半幅帯と合わせれば、友人とのランチやショッピング、趣味の集まりなどリラックスした場面にぴったりです。

セミフォーマル以上の場面には向かない着物ですが、日常のおしゃれを楽しむにはぴったり。

毎日着られる気軽さと着心地の良さで、普段着の着物として大活躍することでしょう。

阿波しじら織りの着物|正しい洗い方

阿波しじらの着物は木綿素材のため、自宅で水洗いが可能です。

自宅での洗濯と保管の方法、お手入れのポイントについて詳しく解説します。

洗濯とお手入れの方法

阿波しじらの着物は生地が丈夫なため、自宅で洗うことができます。

水洗いしても生地が傷みにくく、扱いやすいのが魅力。

とはいえ丁寧に手洗いすることで、さらに生地の傷みを避けることができます。

洗濯機を使用する場合は、洗濯ネットを使用し、色移りを防ぐために他の衣類と一緒に洗わないようにしましょう。

着物用洗濯ネット

脱水は30秒~1分以内にとどめ、洗濯後は形を整えた状態で風通しの良い場所で陰干しすることで、生地の特徴であるシボをキープできます。

長持ちさせるためのポイント

阿波しじらの独特の質感を保つために、アイロンは避けた方が無難です。

しじら織りの魅力であるシボを伸ばしたくない方は、洗濯後は自然に乾かすことを心がけましょう。

手で布目を整えることで、自然な風合いを長持ちさせることができます。

保管する際は直射日光を避け、湿度が低い場所で保存することが重要です。

>>着物の保管方法については以下に詳しくはこちらから

阿波しじら織りの製作工程

阿波しじら織りの独特な「シボ(凹凸)」は、経糸(たていと)の張力差を利用して生み出されます。その製作工程をご紹介します。

  1. 糸の準備・染色:原料の木綿糸を藍や化学染料で染め上げます。阿波正藍染めの場合は、蒅(すくも)から作った天然藍を使用します。
  2. 整経(せいけい):柄のデザインに合わせて、経糸を必要な本数・配色で並べていきます。
  3. 織り:張力の異なる経糸を組み合わせて織ることで、緩い糸の部分が縮み、独特のシボが自然に生まれます。この張力差を巧みにコントロールするのが職人の技です。
  4. 仕上げ:織り上がった反物を湯通しすることで、シボがより鮮明に浮き出ます。

阿波しじら織りの歴史

阿波しじら織りは、明治時代に徳島県で誕生しました。伝承によれば、海部ハナという織り子が、雨に濡れた布を乾かしたところ自然にシボが生じたことからヒントを得て開発されたと言われています。

徳島は古くから「阿波藍」の一大産地として知られており、藍染めの技術が阿波しじら織りの発展に大きく貢献しました。藍で染めた糸を使ったしじら織りは、涼しげな色合いと独特の風合いが相まって、夏の普段着として広く愛されるようになりました。現在では国の伝統的工芸品にも指定され、その技術と美しさが受け継がれています。

【きもの永見おすすめ】阿波しじら織りの着物コーディネート

阿波しじら織りは、カジュアルな着物として名古屋帯や半幅帯を合わせてさらりと着こなすのがおしゃれです。

きもの永見おすすめのコーディネートを画像とともに紹介します。

1.藍色に縞のタイプ

阿波しじら織り

阿波しじら織りらしい藍色に縞模様の単衣にグリーンの名古屋帯を合わせました。

深い色合いの阿波しじらと爽やかな帯が引き立て合うコーディネート。

2.白地に赤い格子柄のタイプ

阿波しじら織り

赤い格子柄がモダンな一枚。

半幅帯にも白を合わせ、帯揚げ・帯締めを赤白で統一して涼やかな印象に。

春から夏の暑さを感じてくる季節におすすめです。

3.黄土色に縞模様のタイプ

阿波しじら織り

柄は阿波しじらの王道・縞ですが、暖かみのある黄土色の阿波しじら。

深い色の帯や落ち着いた帯揚げ・帯締めを合わせて寒さに向かう秋口のコーディネートです。

阿波しじら織りの着物をさらりと着こなそう

阿波しじら織りの着物は、独特なシボと軽やかな着心地が魅力の木綿着物です。

春から秋にかけてさらりと着こなす普段着の着物にぴったり。

古くから愛される伝統的な織物を日常的に愛用したい方は、ぜひ阿波しじらの着物を選択しに入れてみてください。

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written by きもの永見コンテンツ制作部

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この記事を監修した人 A.OTA

きもの永見「美装流着付け教室」講師。 「着物でお出かけしてみたい」そんなあなたのお手伝いを致します。 着付け教室HP https://kimono-nagami.com/school/

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