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浴衣の「半幅帯」や「下駄」のお手入れ|クリーニングは必要?保管方法は?

ゆかたクリーニング

オシャレな浴衣姿には「半幅帯」や「下駄」が必須アイテムです。

浴衣を彩る周辺アイテムについて、正しいお手入れや保管方法を知っていますか?中でも「半幅帯」や「下駄」は適切なケアを行うことで、長く愛用することができます。

この記事では半幅帯や下駄のお手入れについて、具体的なお手入れ方法、長持ちする保管方法を詳しく紹介します。

お気に入りの浴衣をより美しく、そして心地よく着こなすための知識をお届けしますので、ぜひ最後までお読みください。

着用後の「半幅帯」や「下駄」|クリーニング・お手入れは必要?

浴衣に合わせる半幅帯や下駄は、着用後の適切なお手入れが欠かせません。

半幅帯や下駄は、浴衣とともに暑い時期に使用するアイテムなので、汗や皮脂汚れを意識したお手入れを心がけたいもの。半幅帯は素材によってもお手入れ方法が異なりますし、下駄も頻繁に使用すると汚れや劣化が気になります。

着用後の半幅帯や下駄のお手入れ・クリーニング方法について詳しく解説しますので、長く大切に使用するための参考にしてください。

「半幅帯」のお手入れ方法【素材別】

 

半幅帯のお手入れ方法は、素材によって異なります。

化繊(ポリエステル)、絹、木綿、麻の素材別に詳しいお手入れの仕方を紹介します。

▼半幅帯について詳しく知りたい方はこちら

夏の風物詩、浴衣にぴったりの半幅帯ガイド | きもの永見 (kimono-nagami.com)

「化繊(ポリエステル)」の半幅帯

ポリエステル半巾帯 クリーニング

化繊(ポリエステル)の半幅帯は、お手入れが比較的簡単です。

ポリエステル素材は水に強いので、家庭で水洗いできる場合が多いです。半幅帯の端についている洗濯表示ラベルの指示に従って、手で押し洗いや洗濯機の手洗いモードでネットを使用して洗濯しましょう。洗剤はおしゃれ着用を使うのがオススメです。

洗濯後は、タオルで挟んで水分を取った後、風通しの良いところで陰干しします。化繊素材はシワになりにくいですが、アイロンをかける場合はあて布の上から低温で行ってください。

「絹」の半幅帯

正絹半巾帯

絹の半幅帯は非常に繊細なため、お手入れ方法には注意が必要です。

絹は水で縮んだりシミになったりするため、基本的には水洗いは避けましょう。

お手入れ方法としては、着用後に半日~1日程度ハンガーで陰干しをして汗を飛ばします。絹の半幅帯は着物用の名古屋帯や袋帯と同じく、よほど汚れや汗が気にならない限りは特別なクリーニングは不要です。どうしても気になる方は、呉服店などに汗抜きやドライクリーニングを依頼しましょう。

正絹素材の半幅帯は、パールトーン加工などのガード加工をかけておくのもひとつです。汗や汚れがつきにくく、着用後のお手入れが楽になります。

▼パールトーン加工について詳しく知りたい方はこちら

パールトーン加工とは? 着物ガード加工について聞いてみました。 | (kimono-nagami.com)

「木綿」の半幅帯

木綿の半幅帯は、比較的丈夫で手軽に扱えるのが特徴です。

木綿は基本的には水洗いが可能な素材ですが、半幅帯のタイプによって洗えるものと洗えないものがあります。たとえば裏地が別の素材の半幅帯などは、洗うことで縮み方に差がつきヨレてしまうことも。さらに柄物は水洗いで色落ちする可能性もあります。

ラベルを確認し、適切なお手入れを心がけましょう。

基本のお手入れ方法は、着用後に半日~1日程度ハンガーで陰干しをして汗を飛ばします。汗や汚れがそこまで気にならなければ、そのまま保管してOKです。

「麻」「芭蕉」の半幅帯

麻の半巾帯 お手入れ

麻の半幅帯は通気性がよく涼し気なのが魅力ですが、洗濯時に縮みやすい点に注意が必要です。

麻は水洗い可能な素材ですが、半幅帯によっては縮んだり色落ちする可能性があります。さらに、麻は洗濯後のシワにも注意が必要です。ほかの素材にくらべてシワが強くつきやすいので、自宅で水洗いするとシワが目立ってしまうことも。

着用後に汗が気になる場合は、よく絞ったタオルで帯全体をポンポンと軽く押さえるようにして汗を吸い取ります。シワが気になる場合は、霧吹きなどで湿らせて湿気を含んだ状態でアイロンをかけるとシワが取れやすいです。

【豆知識】半幅帯に汚れやシミがついてしまった場合は?

半幅帯に汚れやシミがついた場合は、どうすればよいのでしょうか?

浴衣で夏祭りや花火大会に行ったときは、屋台の食べ物や飲み物で帯が汚れてしまうことも。夜のお祭りで暗いことも多いので、帰宅してから汚れに気付くこともあるでしょう。

半幅帯に汚れやシミがついてしまった場合、専門店にシミ抜きを依頼するのがもっとも安心です。

半幅帯をはじめとする帯は、シミ抜きがとくに難しいアイテムです。厚みや織りの複雑さ、さまざまな素材の糸が織り込まれていることなどがシミ抜きが難しい理由。自宅でシミ抜きをしようとすると、かえって生地を痛めたり縮ませたりしてしまう可能性があります。

半幅帯の汚れやシミを見つけたら、早めに呉服店に持参してシミ抜きを依頼するのがオススメです。

半幅帯の保管・収納方法

半幅帯は適切に保管することで、美しい状態を長く保つことができます。

お手入れ後の半幅帯の保管・収納のポイントは以下の通りです。

ポイント①直射日光を避けてタンスなどに保管

半幅帯は直射日光を避けてタンスなどに保管しましょう。

半幅帯は素材に関わらず、直射日光に当たると色ヤケや生地の劣化の原因になります。

タンスや保管ケースで保管する際は、紫外線が当たらないよう注意して保管するのがオススメです。

ポイント②防虫剤・調湿剤を入れて収納

半幅帯を保管する際には、防虫剤や調湿剤も忘れずに活用しましょう。

防虫剤・調湿剤は着物専用のものを使用し、帯に直接触れないように注意します。保管中に湿度が高いとカビの原因になるので、調湿剤で保存に適切な湿度をキープしましょう。

半幅帯の防虫・調湿にもっともおすすめなのが「備長炭シート」です。タンス内の湿度を適切に保ってくれます。

 

 

▼半幅帯や浴衣、着物の詳しい保管方法は以下をご覧ください

着物の保存・収納3ステップ&保管場所6選!防虫剤のおすすめとベストな保管法も | きもの永見 (kimono-nagami.com)

「下駄」のお手入れ方法と保管・収納方法

下駄は浴衣姿の足元を引き立たせるアイテムです。

下駄は汗をかく暑い時期に長時間履くことが多いので、適切なお手入れと保管が欠かせません。下駄を履いた後のお手入れ方法と保管方法について詳しく説明します。

履いた後の下駄のお手入れ方法

履いた後の下駄のお手入れは、まず砂や泥などの汚れをしっかりと取り除くことから始めます。

花火大会やお祭りは河川敷や神社で開催されることも多いので、履いた後の下駄には砂や泥が付着することも。

まずは濡れた布で下駄全体を軽く拭きましょう。足の裏にかいた汗汚れも水拭きでさっぱりします。その後乾いた布で拭いて仕上げます。鼻緒部分のホコリや台の裏の汚れもしっかり落としておきましょう。

拭いた後の下駄は4~5日陰干しをして、自然乾燥させます。下駄の湿気を払ってから保管することが大切です。

下駄の保管・収納方法|長持ちさせるコツ

下駄を保管する際には、湿気がこもらないよう気をつけることが長持ちのコツです。

お手入れ後にしっかり乾燥させた後は、購入したときの箱などに入れて靴箱などに収納します。ただし、保管中の湿度には要注意。ビニール袋などに下駄を入れると湿気がこもってしまうため、そのまま箱に入れて保管しましょう。

さらに1年間靴箱にしまったままにすると、台のゴム部分が劣化する可能性があります。可能であれば2、3ヶ月ごとに箱から出して、風を通してあげると長持ちします。そこまでは難しい場合でも、ときどき靴箱を換気するなど通気性を意識するのがオススメです。

浴衣の半幅帯と下駄は適切なお手入れで長持ち!

ゆかたクリーニング

浴衣の半幅帯や下駄は、適切なお手入れによってキレイな状態を長く保つことができます。

とくに浴衣アイテムは来年の夏まで長期間保管することが多いので、きちんとお手入れして大切に保管することが大切です。記事で紹介したお手入れと保管方法を参考に、半幅帯と下駄を長持ちさせましょう!

 

written by ISHIKURA

歴史学科卒業後、地元の歴史ある企業・きもの永見で呉服の世界へ。 日々着物のことを学びながら皆様の「分からない」にお答えしていきます。

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この記事を監修した人 A.OTA

きもの永見「美装流着付け教室」講師。 「着物でお出かけしてみたい」そんなあなたのお手伝いを致します。 着付け教室HP https://kimono-nagami.com/school/

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