新型コロナウイルスの影響で昨年、一昨年と中止となっていた花火大会ですが、今年は各地で開催決定のお知らせが発表されています。
米子がいな祭も2022年8月20日(土)、21日(日)に開催が決定しました。JR米子駅前通りで米子がいな祭が開催されるのは実に3年ぶりです。
しかし、ここ2~3年、花火大会などが中止になり、浴衣をお店で見たり、着る機会がなかった方も多いのではないでしょうか。
そこで、どんな浴衣がお店にあるのか、2022年人気の浴衣など、コーディネートも一緒にご紹介していきます。
新作浴衣コーディネート 雰囲気別にご紹介
伝統的な浴衣柄 古典柄浴衣
浴衣の柄でもっともメジャーなのが古典柄。流行り廃りのない和の雰囲気で、日本女性の美しさを引き立たせます。また、浴衣を長く着続けることを考えていらっしゃるなら、流行に左右されない昔ながらの古典柄からお探しになるのもおすすめです。
古典柄の浴衣は数が多く、その中でも様々な柄や色の浴衣があります。
きもの永見のラインナップから、古典柄の浴衣を写真つきで解説します。
▲こちらはうちわの中に日本の花があしらわれた浴衣です。ベーシックな古典の柄+落ち着いた色合いなので幅広い年代の方に着ていただけます。
▲白地をベースに紺の花柄があしらわれた浴衣。花火大会など夜に浴衣を着ていく際、白地の浴衣ですと明るい印象になります。
▲紺地をベースに様々な花があしらわれている浴衣です。小花がバランスよく全体に入っているので、小柄な方にもおすすめの浴衣です。
人とは違った着こなしに 個性派浴衣
浴衣を着て夏祭りに行くと、似た色合い・柄の浴衣の人を見かけることも多いかと思います。
せっかく買うなら他の人とはかぶりたくない、自分だけのコーディネートで浴衣を着こなしたい!という方にオススメなのが個性的な浴衣。
個性的、といっても奇抜な色や柄のものだけでなく、古典柄をアレンジしたものや色使いを普通の浴衣と変えたものなど、さりげなく、なおかつ他の人とはかぶりにくいような浴衣をセレクトしてみました。
▲こちらはツモリチサトブランドの浴衣。大柄のお花ですが水彩で描いたようなタッチなので柔らかい雰囲気で着こなせます。大人かわいい雰囲気で、ワンピース感覚で着ていただける一着です。
▲オレンジ色が印象的な白の浴衣。古典柄では定番の椿柄ですが、オレンジ色を使っている椿は大変珍しく、大勢の中でも埋もれることはない個性派浴衣です。
ストライプが大胆に入った浴衣はシンプルな色使いですので、帯の色によって印象がガラリと変わってきます。お花が入った浴衣は可愛すぎて苦手…という方にもおすすめです。縞柄の浴衣で、粋に着こなすのはいかがでしょう?
今年の人気色 くすみカラー浴衣
今年のトレンドとして話題を集めているのがくすみカラーの浴衣。浴衣だけでなく、街着や振袖などの色合いとしても人気を集めています。主張しすぎないくすみカラーは、夏祭りだけでなく昼間のお出かけに着ていくのもおすすめです。
▲ニュアンスグレーの浴衣にブルーのグラデーション帯を合わせたら、柔らかくも上品な大人の雰囲気で着こなしていただけます。
こちらは通常の浴衣とは異なり、柄の付き方が付下げ風なので、襟付き肌着を着れば浴衣としてだけでなく夏着物としても着れる万能浴衣です。
▲薄いパープルの地色に同色系の古典柄がさり気なくあしらわれています。長く着れそうな色・柄なので、年齢を問わずに着こなしていただけます。浴衣自体は主張が強くなく、その分帯の色によって印象も変わってくるので様々なコーディネートが楽しめます。
着物風にも着れる 大人におすすめのモダン浴衣
昨今、大人の浴衣の着方として、足袋と半衿をつけて夏着物風に着る着方が人気を集めています。
写真のように大人向けのモダンデザインですと、同じ浴衣でも着こなし方によってはさまざまなシーンで活躍します。例えば花火大会などには浴衣+素足に下駄のカジュアルスタイルで、美術館などのよそ行きの装いなら半衿+足袋の夏着物風スタイルと、幅広い場面で着ていただけます。

▲「撫松庵」の浴衣。主張しすぎないデザインで、なおかつ大人の女性にピッタリな上品なスタイルで着こなせます。
「撫松庵」の浴衣は夏着物としても着れるような上品な色・柄のものが数多く作られています。また、浴衣の生地として採用されている「セオアルファ」は真夏でもサラッと涼しく着れてなおかつ絹のようななめらかで柔らかい生地感が特徴。詳しくは他のブログでも特集していますのでご参考にどうぞ。
▼「撫松庵」についてまとめた記事
▼セオアルファについてはこちら
浴衣用の帯の種類
半幅帯
浴衣用の帯というと、大半が半幅帯です。そのため豊富な色や柄、素材が揃っているのが特徴。同系色でも微妙なニュアンスの違いで全身の雰囲気が変わってくるので、コーディネートにこだわりたい方はまずは半幅帯から探してみましょう。
▲近頃人気が集まっている芭蕉布の半幅帯。夏らしく、涼し気な素材感が好評です。
兵児(へこ)帯
兵児帯はもともと男性用と子供用の帯として作られましたが、近年は女性用のものも多く作られています。兵児帯は半幅帯よりも柔らかく扱いやすいものが多いです。そのため、半幅帯よりも簡単に結べるので手軽に浴衣を着たい方におすすめです。
▲柔らかい兵児帯はアレンジが簡単なので手軽に帯の形が作れます。また、締付けも少ないので楽に着れるのも特徴です。
帯結びの知識が無くても、リボン結びにしてしまえば簡単に帯結びが出来ます。
兵児帯の簡単な結び方①胴にふた巻して後ろで交差させます
②後ろでひと結びします
③ちょうちょ結びを作ります
④長い部分を結び目に通して、形を整えます
兵児帯の種類また、兵児帯の中には大人の女性にもぴったりなシックな雰囲気のものもたくさんあります。
作り帯だと子供っぽくて嫌だけれど、半幅帯を結ぶのは自信がない…という方は大人向けの兵児帯で簡単に結ぶのもオススメです。
これら画像の博多織風の兵児帯はしっかりとしたハリのある生地ですので名古屋帯風に結べば夏着物スタイルとしても着こなしていただけます。
小物を付けてワンランク上の装いに
浴衣と帯を揃えたらコーディネートは完成、と思われるかもしれませんが、そこで専用小物をプラスアルファすると他の浴衣の方々に差をつけるワンランク上の装いになります
▲上の写真のような帯〆はゆかただけでなく着物にも使えます。このように、両方使える帯〆を揃えておくと使えるシーンが広がります。
▲涼し気な透け感のある白の帯飾り。上品ながら華やかさもアップできる万能小物です。
このように、半巾帯に帯〆や帯飾りを帯にプラスすることで浴衣コーディネートのちょっとしたアクセントになります。
他のゆかた姿の方よりワンランク上の装いで、周囲から注目されるかも!
はじめての浴衣選びに迷ったら
初めて浴衣選びをされる方はどんな浴衣があるのかを知っておくと、たくさんの品の中から好みのものをみつけやすくなります。今回ご紹介した柄や雰囲気を参考にお好みの色合いなどで探してみてはいかがでしょう?
▼初めてゆかたを着られる方のため、浴衣を着るときに必要な道具をこちらにまとめています。
浴衣コーディネートのご相談はきもの永見へ
さまざまな浴衣の種類について解説してきましたが、これらの浴衣はあくまで数ある中の数種類です。色や柄など、幅広い浴衣がありますので、ぜひお店で試着しながらお顔の近くで似合う色やお柄を探してみましょう。
また、きもの永見ではお客様がお持ちの着物(当店以外で購入された品も含め)のコーディネート相談もしております。
意外と悩んでしまう浴衣コーディネートは、永見の着物コーディネーターにぜひお任せを。お客様のお好みや雰囲気を大事に、帯や小物のみでもご提案させていただいています。
CONTACT

written by TAKAHASHI
文化学部卒業後、和文化に興味を持ち地元の歴史ある企業・きもの永見で呉服の世界へ。 日々着物のことを学びながら皆様の「分からない」にお答えしていきます。