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浴衣 お知らせ

写真でわかる!簡単おしゃれな浴衣帯の結び方~へこ帯アレンジ編~

こちらのブログ記事で浴衣の帯結びの基本について解説してきました。

写真でわかる!簡単おしゃれな浴衣帯の結び方~基本のリボン編~

半幅帯のアレンジに関しての記事もあります。

写真でわかる!簡単オシャレな浴衣帯の結び方~半幅帯アレンジ~

基本編で説明した兵児帯の帯結びですが、今回はより雰囲気の異なる兵児帯アレンジの方法を、写真つきで説明していきます。

基本の結び方より大人っぽくしたい方、また、他の人とは違った帯結びに挑戦したい!など

兵児帯で様々なアレンジを試したい方にオススメです。

こちらでも解説しております。
きもの永見 / KIMONO-NAGAMI チャンネル

兵児帯とは?

一般的に大人の女性の浴衣用の帯というと半幅帯のような幅が狭くハリのある帯を使用することが多かったのですが、近年は兵児帯も人気を集めています。

兵児帯というと簡単に結べる、子供が結ぶ帯というイメージもありますが、ここでは大人の女性に向く結び方や、三重紐といった帯のアレンジが広がるアイテムを使った結び方を説明していきます。

兵児帯のサイズ感

兵児帯のサイズ感は半幅帯よりも幅が広いので、半幅帯と異なり胴回りも半分に折った状態で巻いていきます。

そのため、最初から縦に半分に折った状態で事前に準備をしておくことをおすすめします。巻く度に半分に折っていく…といった余分な手順が省けるので前日などに予め準備をするときは半分に折りながら用意をしておくと良いでしょう。

兵児帯 大人の女性向けアレンジ

手先を決め、胴に巻く

兵児帯は半幅帯に比べ幅が広いので、最初に帯の幅を半分に折っていきます。

半幅帯同様に手先の長さを決め、半幅帯同様、手先の折り目の山側が外になるようにして肩にかけておきましょう。

手先の長さは肩幅分ぐらい(約60cmほど)として、輪を下にして体の中央に当て、着物ピンなどで止めておきます。たれ側は胴に一回巻きます。

同様にもう一回巻き、たれの下側と手先を持ってキュッと締めます。締めた後は脇の下あたりをピンで留めてたれの下側を、脇から斜めに折り上げます。

手先を反対側に寄せ、たれに被せるようにひと結びします。

ここまでは 帯結びの基本 で紹介した兵児帯の基本的な結び方と同じです。(手先の長さ以外)

次からはアレンジした結び方となります。

蝶結びをする

ひと結びしたところから、蝶結びを作ります。

まずはたれ側を重ねるように輪を作り、その上から手を被せるようにして蝶結びを作ります。

蝶結びを作る際、たれと手で作った羽根の割合が2:1ぐらいになるように調節しながら結び目を作ります。

余った手の先は帯と帯板の間に入れ込みます。

この羽根を土台とし、次にたれの根元を広げておきます。

たれで蝶結びを包む

広げたたれの先を結び目に通していきます。

この時、たれを全部引き抜くのではなく、写真のように帯結びの下側に少し羽根を作り、残りのたれを結び目の下から上へとくぐるように引いていきます。

上へと引き抜いたたれを下に作った羽根から少しずらすようにして被せます。

先程と同じようにたれ先を結び目の下から上に通していきます。

たれの先を先程包んだたれの上に被せるように整えます。

全体の形を整え、帯を回す

蝶結びやたれのバランスが均等になるよう鏡を見ながら整えます。

羽の形を整えたら次は前で結んだ帯を背中側に回していきます。

回し方も半幅帯の帯結び同様、右手で結び目を、左手で帯の下を持って右方向に回します。

※帯を後ろに回す前に、右側の袖を腕に巻き付けておくと帯が引っかからずにスムーズに回せます。

基本のリボン結びと違い、たれで鼓を作ることでお太鼓風な落ち着いた印象の帯結びが作れます。

このタイプの帯結びをするときはシワ加工のふんわりとした素材よりも、ハリのある兵児帯をおすすめします。しっかりとした素材感の兵児帯を使ったほうが、より名古屋帯風の大人の女性らしい帯結びが作れますよ。

兵児帯 三重紐アレンジ

次は、三重紐を使った兵児帯アレンジ結びです。

三重紐とは

三重紐とは平ゴムが三重になっている道具で、ゴムの間に帯を挟むことで様々な変わり結びができます。

画像のように真ん中が三重になっているゴム紐です。主に振袖用の飾り結びの際に使う道具で、浴衣の帯結びには無くても帯結び自体は可能ではあります。

ですが、三重紐を使えばアレンジの幅が大幅に広がります。人とかぶらないような帯結びをしたい方や、存在感の有るアレンジをしたい方におすすめの道具です。

今回はこの三重紐を使った帯結びアレンジをご紹介します。

手先を決め、胴に巻く

兵児帯は半幅帯に比べ幅が広いので、最初に帯の幅を半分に折っていきます。

半幅帯同様に手先の長さを決め、半幅帯同様、手先の折り目の山側が外になるようにして肩にかけておきましょう。

手先の長さは肩幅分ぐらい(約60cmほど)として、輪を下にして体の中央に当て、着物ピンなどで止めておきます。たれ側は胴に一回巻きます。

同様にもう一回巻き、たれの下側と手先を持ってキュッと締めます。締めた後は脇の下あたりをピンで留めてたれの下側を、脇から斜めに折り上げます。

手先を反対側に寄せ、たれに被せるようにひと結びします。

ここまでは 帯結びの基本 で紹介した兵児帯の基本的な結び方と同じです。(手先の長さ以外)

次からはアレンジした結び方となります。

三重紐を掛ける

手を上に上げた状態で、写真のように三重紐を掛けます。三重紐は振袖などの帯結びを簡単にするためのグッズとして、600円ほどで売られているので持っておくと便利です。仮紐を用いることで、崩れにくくなる効果もあります。

三重紐は後ろ側の帯の上からひと結びします。

三重紐の上からリボン結び

手は上げたまま、たれの根元を三重紐の一番手前側に挟んで引き出し、羽根を作ります。

三重紐の上で、たれの根元で作った羽根に、手を上から被せるようにリボン結びをします。

この時手の先の部分が少し余ります。

余った手の先は胴に巻いた帯の間に挟むように入れていきます。

たれを三重紐に掛ける

たれの根元を広げ、羽根を作ります。根元で輪を作り、アコーディオン状になるようにひだを作り、結び目のところを手で掴みます。

 

手で掴んでいる部分を三重紐の下から上にかけて引っ掛けます。

根元の部分を引っ掛けたまま、余ったたれの部分も先程と同じように輪の状態でひだを作り、三重紐に引っ掛けます。

そのまま三重紐を隠すように下におろします。

一番最初に三重紐にかけたたれの根元も羽根のバランスを整えながら、上から被せます。

最終的に上から三重紐が見えないように、リボンの形や三重紐にひっかけたたれ、たれ先などをキレイに整えて完成です。

全体の形を整え、帯を回す

蝶結びやたれのバランスが均等になるよう鏡を見ながら整えます。

羽の形を整えたら次は前で結んだ帯を背中側に回していきます。

回し方も半幅帯の帯結び同様、右手で結び目を、左手で帯の下を持って右方向に回します。

※帯を後ろに回す前に、右側の袖を腕に巻き付けておくと帯が引っかからずにスムーズに回せます。

このタイプの帯結びをするときはハリのある帯よりもシワ加工のふんわりとした素材をおすすめします。柔らかい素材の兵児帯を使ったほうが、ふんわりとボリュームが出て三重紐を隠すのにも適しています。

三重紐が見えてしまうときの対処法

三重紐を使った結び方をしていきましたが、可愛くアレンジできたとしても、結び目で上手く隠せず、三重紐が見えてしまうことがあります。また、運転などで帯が崩れるかもしれず心配・・・という方向けに、三重紐を隠す対処法があります。

それは、髪飾りやコサージュなどで結び目を隠す方法です。

写真のように、クリップタイプの髪飾りを三重紐に挟むと、自然に三重紐を隠せます。また、帯を華やかに彩る効果もあります。

髪飾りはある程度大きさの有るお花のタイプやクリップで挟むタイプですと紐が見えたり飾りが落ちたりする心配がありません。

お花の飾りをつけるのに抵抗が有る方は、帯飾りや小ぶりなストールなどで紐の上から着物の帯揚げのように隠す方法、帯の上からリボン結びをする方法もあるので、お好みに合わせてアレンジしてみて下さい。

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兵児帯で帯結びをする際の諸注意

兵児帯は、半幅や普通の帯と違って芯が入っていないので自由になる半面、緩みやすく崩れやすいので注意しましょう。必要であれば、仮紐や前板などを用いてしっかりと締めておくことも大切です。

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written by TAKAHASHI

文化学部卒業後、和文化に興味を持ち地元の歴史ある企業・きもの永見で呉服の世界へ。 日々着物のことを学びながら皆様の「分からない」にお答えしていきます。

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