本格派の一生モノ!ブランドゆかた3選|魅力や相場価格・選び方を徹底解説
ワンランク上の夏の装いを楽しみたいのなら、伝統の本格派浴衣やブランド浴衣はいかがでしょうか?
本格派&ブランドの浴衣は、生地質や染色技法、デザイン性などで一般的な浴衣とは一線を画します。
上質な浴衣は、着るたびに魅力を実感できる一生モノとなるでしょう。
今回は有名な本格派浴衣&ブランド浴衣3選の魅力と相場価格、選び方のポイントを解説します。
きもの永見オススメの浴衣TOP3も画像と一緒に紹介します。
洗練された大人の浴衣をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ブランド浴衣とはどういったもの?
本格派のブランド浴衣は、質の高い生地と伝統技術によって製作される特別な浴衣。
また、扱いやすい独自のポリエステル系生地で新しいブランドを展開する浴衣も人気を博しています。
こうした浴衣は最新の着心地の良さや、伝統の技術などが魅力の一つで、何年も愛用することができる一生モノです。
特別な場面や季節のイベントで着ればまた一味違う着こなしでおしゃれな浴衣姿を演出できます。
本格派浴衣&ブランド浴衣の特徴
本格派のブランド浴衣の大きな特徴は、上質な素材と加工技術の高さです。
老舗メーカーが培ってきた技術が使われており、生地質から染め・縫製までリーズナブル浴衣とは違った雰囲気を持ちます。
一方で新しいメーカーのブランド浴衣では、今までになかった生地質の上に洗練されたデザインの現代に即した浴衣が特徴です。
それぞれに深みがあり、長年着用しても飽きることのない味わいがあります。
本格派&ブランド浴衣の選び方
こうしたブランドの浴衣はそのイメージに違わず、一般的な浴衣よりも高価なものが多いです。
着用したいシーンをイメージしつつ、自身のお好きな浴衣を選びましょう。
次の項目では有名な高級浴衣ブランド3選について、魅力や相場価格を紹介します。
ぜひ浴衣選びの参考にしてみてくださいね。
本格派ブランド3選!魅力や相場価格
各メーカーの魅力や浴衣の相場価格も合わせて紹介しますので、選ぶ際の参考にしてください。
本格派浴衣ブランド「藤井絞」
「藤井絞(ふじいしぼり)」は、創業100年を超える京都の老舗メーカーです。
伝統工芸品である「京鹿の子絞」の技術・伝統を受け継ぎ、着物や浴衣などを制作しています。
ビールのCMで「雪花絞(せっかしぼり)」の浴衣が女優さんに着用されたことから、一躍注目を集めました。
雪花絞りは雪の結晶のような柄を絞りによって表現したデザインで、可憐な美しさが魅力。
一反分の白生地を折りたたみ、木製の型に染料をつけて染め上げる絞り染めで、二度と同じ柄を再現できない特別感もあります。
生地には麻が織り込まれているため、清涼感のある着心地です。
相場価格は、浴衣の反物で約7~13万円です。
※別途お仕立て代が必要です。
本格派浴衣ブランド「誉田屋源兵衛」
「誉田屋源兵衛(こんだやげんべえ)」は、創業285年を迎える京都の老舗の帯メーカーです。
10代目の山口源兵衛氏が手掛ける粋なデザインの浴衣が特徴です。
古典柄と現代感覚を融合させた柄が特徴で、男女問わずさまざまな年齢層から支持されています。
伝統的な柄に独自の感性でアレンジを加えた柄は、大胆かつスタイリッシュ。
一味ちがった個性的な浴衣を着こなしたい方にオススメのブランド浴衣です。
相場価格は、浴衣の反物で約4~7万円です。
※別途お仕立て代が必要です。
最新浴衣ブランド「撫松庵」
「撫松庵(ぶしょうあん)」は、1977年に和装業界初の「トータルコーディネートブランド」としてスタートしたブランドです。
比較的新しいブランドですが、帯や着物、浴衣などのアイテムを一貫して自社で手掛けており、トータルコーディネートが可能なスタイリッシュなデザインが特徴です。
また、東レが開発した新しいポリエステル素材「セオアルファ」生地に、モダンな柄を染め上げた浴衣が人気を集めています。
手に取りやすい仕立て上がりの商品も多く、初めて高価な浴衣を購入する方にもおすすめです。
相場価格は、仕立て上がりの浴衣で約4~5万円です。
本格派浴衣の王道 「絞りの浴衣」も
ブランド浴衣の代名詞とも言えるのが「絞りの浴衣」です。
中でも愛知県名古屋市の有松・鳴海地区で栄えた「有松鳴海絞り」が有名で、多くの着物ファンからも憧れの存在です。
江戸時代に誕生した有松鳴海絞りは布を絞って染めることでうまれる独特の文様と表面の凹凸が特徴。
職人の手仕事で布のくくり方、ヒダの取り方などにより多様な柄を作り出します。
「雪花絞り」も絞りの一種ですが、布を折って染める雪花絞りに対して、有松鳴海絞りでは布をくくって染める違いがあります。
どちらも素敵な浴衣ですので、どちらの風合いがお好きか、ぜひご自身で見てみてくださいね。
ブランド浴衣の選び方のポイント&購入ガイド
憧れのブランド浴衣は一般的な浴衣と比べて高額なので、長く大切に着られる一枚を慎重に選びたいもの。
選び方のポイントと購入ガイドを参考に、特別な一枚を選んでください。
自身はどのブランド(デザイン)が好きか?
ブランドの浴衣を選ぶ際は、どのブランドが自分の好みに近いか色々と見てみましょう。
たとえば今回紹介した浴衣ブランドは、それぞれ生地質や染色技法、デザインの傾向などが大きく異なります。
ブランドごとの特徴を踏まえて、テイストの好みや着用したい場面に合った浴衣を探してみましょう。
また、憧れのブランドがあるなら、そのブランド内で自身の好みにより合致した浴衣を探してみるのも手です。
オンラインショップを活用
ブランド浴衣は扱っている店舗が限られ、比較できるほどお近くに取扱店が無い場合があります。
そういった時はオンラインショップを活用するのもオススメです。
オンラインショップで高級浴衣を購入する場合は、信頼できるショップを選ぶことがもっとも重要。
高級ブランドを代表するようなデザイン性の高い浴衣は、一部で模倣品なども出回っています。
品質に明らかな差があるので、商品が届いた時に後悔しないよう、購入するお店選びにはとくに注意が必要です。
老舗の呉服店や、業界大手のECショップであれば、比較的心配をせずに仕立て等も安心しておまかせできるでしょう。
きもの永見オススメ!ブランド高級浴衣ランキングTOP3
きもの永見が厳選した「オススメのブランド高級浴衣」をランキング形式でご紹介します。
1位:藤井絞「青×白 雪華」
深い青の地色に、白の雪華が美しく浮かび上がるゆかた反物です。
規則だだしい雪華がきれいに咲くのは、匠の絞りの技術があってこそ。
藤井絞が培ってきた伝統の技術が花開く高級浴衣は、大人にこそおすすめしたい逸品です。
2位:誉田屋源兵衛「ひまわり」
白地に杢目絞りに似た青の線の上に、大きなひまわりが描かれたゆかた反物です。
細かい線のひとつひとつの表情が面白く、ひまわりに立体感を出しています。
まるで味わい深い絵画のような趣のある柄です。
3位:撫松庵「プレタゆかた 金魚」
白地に桔梗や流水、金魚が描かれた夏らしいプレタゆかたです。
爽やかで、真夏でも涼を感じさせてくれそうな柄。
白地が夜闇に映え、夏の夜のお祭りや花火大会などのお出かけにぴったりです
ブランド浴衣で一生モノを誂えてみませんか?
今回は気になる「浴衣ブランド」について、有名ブランドや相場価格、選び方のポイントを紹介しました。
老舗ブランドが生地や染色、デザインにこだわった高級浴衣は、長く愛用できる一生モノになることでしょう。
きもの永見のオンラインショップでは、各ブランドの高級浴衣を取り揃えています。
大人の女性にピッタリな上質な浴衣をお探しの方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
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written by ISHIKURA
歴史学科卒業後、地元の歴史ある企業・きもの永見で呉服の世界へ。 日々着物のことを学びながら皆様の「分からない」にお答えしていきます。
この記事を監修した人 A.OTA
きもの永見「美装流着付け教室」講師。 「着物でお出かけしてみたい」そんなあなたのお手伝いを致します。 着付け教室HP https://kimono-nagami.com/school/