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和装小物 浴衣

浴衣の下には「肌着」がマスト!インナーや下着の選び方と代用品も解説

夏の風物詩・浴衣を着るときは、浴衣の下に「肌着」の着用が欠かせません

浴衣の下には何も着ないと思っている方もいますが、浴衣に適した肌着やインナーを着ることで、より美しく快適に浴衣を着こなすことができます。

今回は浴衣の中に着る肌着(インナー)のおすすめアイテムや代用品の選び方について解説します。

気になる浴衣のときの下着や冷房からの防寒対策についても紹介するので、参考にしてみてくださいね。

▼浴衣に必要な道具一覧はこちら

画像でわかる!浴衣を着るのに必要なものリスト

浴衣の下に肌着・インナーは必要?おすすめの理由

浴衣を着用するとき「浴衣だけで着ちゃだめなの?」思う方もいるかも知れません。

現代においては、浴衣で外出するときは「肌着」を身につけるのが基本です。

もともとは湯上りに着るくつろぎ着だった浴衣。

現代では、夏のイベントを中心に昼間でも”一張羅のワンピース感覚”で着るようになりました。

ゆかた 兵児帯

ワンピースを肌着なしで素肌に一枚だけで着ることはあまりないですよね。

同じように浴衣を着るときも下に適切な肌着を身につけることで、下着の透けや汗汚れなどを防いでより美しく着こなすことができます。

浴衣の下に専用の肌着(ゆかた下)を着るのがおすすめな理由は以下の通りです。

【浴衣の下に肌着を着るのがおすすめな理由3つ】

理由①下着の透け防止
理由②浴衣の汚れ軽減
理由③通気性&吸汗性に優れる

夏に着る浴衣は生地が薄いため、色によっては肌着を着ないと下着が透けて見えてしまいます。

ISHIKURA
特に危ないのは後ろからの下着透け。自分では気づきにくいです

また肌着なしで直接浴衣を着ると、せっかくの浴衣に汗ジミや皮脂汚れがついてしまうことも。

さらに浴衣用の肌着は通気性と吸汗性に優れているので、下に着ることで快適に浴衣を着こなすことができます。

美しい浴衣姿と着心地のよさのために、浴衣のときはかならず肌着を着用しましょう。

浴衣の中に着るもの|着付けの順序3ステップ

浴衣の着付けのときに中に着る下着と肌着について、着付けの順序とともにくわしく紹介します。

浴衣と相性の良い下着の選び方も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

【浴衣|着付けの順序3ステップ】

ステップ1:下着を付ける
ステップ2:肌着(浴衣用インナー)を着る
ステップ3:浴衣を着る

ステップ1:下着

浴衣を着るときは、はじめに下着のブラジャー・ショーツを身につけます。

浴衣におすすめのブラジャーとショーツは以下の通りです。

ブラジャー

和装ブラジャー・スポーツブラなどのノンワイヤータイプ

ショーツ

シームレスショーツなど縫い目のないタイプ

浴衣のときのブラジャー

浴衣のときのブラジャーはワイヤーの入っていない和装ブラか、スポーツブラがおすすめです。

和装では、胸が平らなほうが美しい着姿になります。

 

 

洋服のときは胸の形をキープできるブラジャーを身につけますが、和装ではそういったタイプは不向き。

浴衣の下着は和装用ブラやスポーツブラなどのノンワイヤータイプを選び、胸がなだらかになるよう押さえるのが◎。

色は白やベージュ、グレージュなど、肌に近く透けにくい色がおすすめです。

浴衣のときのショーツ

浴衣のときのショーツは下着のラインが響かないシームレスなタイプがおすすめ。

浴衣の中に履くショーツは、ラインの目立たないものを選ぶことが重要です。

シームレスタイプのショーツなら下着のラインが浮き出ることなく、すっきりと美しい後ろ姿になります。

色はブラと同じく、白やベージュ・グレージュなどの肌に近い色だと安心です。

ステップ2:肌着(浴衣用インナー)

浴衣に適した下着を身につけたら、浴衣用の肌着を着用します。

浴衣を素肌の上から直接着ると思っている方もいますが、 浴衣を着るときはかならず肌着を着用しましょう。

肌着を着ずに浴衣を着てしまうと、ブラジャーやショーツなどの下着が浴衣から見えてしまいます。

浴衣を汗ジミや皮脂汚れから守る役割もあるので、浴衣の中には肌着の着用がマストです。

浴衣におすすめの肌着は、次の項目で紹介します。

ステップ3:浴衣

下着&肌着を身につけたら、浴衣の着付けをして完成です。

浴衣に適した下着と肌着を身につけることで、より美しく快適に浴衣を着こなすことができます。

浴衣におすすめの肌着3選

浴衣のときには、専用に作られた「和装用の肌着」がもっとも適しています。

和装用の肌着には夏用・冬用があるため、浴衣のときは必ず「夏物の肌着」を選びましょう。

着物のプロがおすすめする浴衣用肌着3選を紹介します。 

【浴衣におすすめの肌着3選】

①ワンピースタイプの「浴衣スリップ」
②肌襦袢+裾よけの「二部式」
③肌襦袢+ステテコ

①ワンピースタイプの「浴衣スリップ」

浴衣の肌着は、上下つながったワンピースタイプの「浴衣スリップ」が世代を問わず人気です。

 

 

 

ワンピースタイプの肌着は、1枚で上から下までカバーできる手軽さが魅力です。

ISHIKURA
被って着るタイプ、巻いて着るタイプどちらでもOK!

夏用の浴衣スリップは裾さばきがよく、汗をかいても布が肌にまとわりつかなくて快適。

下着の透けもしっかり防いでくれます。

 

②肌襦袢+裾よけの「二部式」

浴衣用の肌着は、上に肌襦袢・下に裾よけを着用する「二部式(にぶしき)」もあります。

上下にわかれたセパレートタイプのため、丈の長さや身幅の広さを調節できるメリットがあります。

肌着_肌襦袢_裾除け

上下ともに薄手の綿や麻など、涼しい夏物素材の肌着を選びましょう。

上下どちらかを紛失しないよう、2枚セットで保管しておきましょう。

③肌襦袢+ステテコ

浴衣の二部式肌着として、上に肌襦袢・下にステテコを履く方法もあります。

浴衣の下にステテコを履くと、足さばきがよく歩きやすいのが魅力です。

 

 

 

踊りで浴衣を着る方や、汗や股ずれなどが気になる方には裾よけよりもステテコがおすすめ。

ただし透けやすい浴衣のときは、ステテコのラインが透けて見えるため不向きです。

白地の浴衣や絽や麻など透ける素材の浴衣を着るときは、ステテコではなくワンピースタイプの肌着や裾よけを着用しましょう。

ノースリーブやペチコートでも代用は可能?

浴衣用の肌着を持っていない方は、洋装用のインナーでも代用できるか気になりますよね。

和装用の肌着が最適ではありますが、普通の肌着(洋装用インナー)でも代用できます!

洋装用のインナーも選び方に注意すれば、浴衣に合わせて使用できます。

【洋装肌着で代用するときのポイント3つ】

①上のインナーは衿が大きく開いたもの

②下のインナーは長さ・段レースがシルエットに影響するかも

③静電気・汗での張り付き&まとわりつきなど、素材感に注意

上に着るノースリーブ・タンクトップを選ぶときは、前後の衿が大きめに開いたデザインがおすすめです。

とくに背中の衿が詰まっていると、浴衣の後ろの衿元から肌着が見えてしまうので要注意。

衿ぐり_浴衣

下に着るペチコート・ペチパンツは長さやデザインによって浴衣に響く可能性があります。

シームレスタイプや装飾が少ないアイテムを選びましょう。

洋装用インナーは素材によっては静電気がおきやすく、汗で足に張りついたり裾がまとわりつきやすものも。

吸汗性や通気性に優れたものがおすすめです。

浴衣の肌着を洋装用インナーで代用するときは、デザインや素材感に気をつけて選ぶことが大切です。

【豆知識】冷房で寒いとき・浴衣の防寒対策は?

いくら暑い夏でも、冷房の効いた室内では寒く感じることがあります。

カフェ店内や電車内など、冷房の風が当たって冷えた経験がある方も多いはず。

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冷房で汗が冷えて寒くなることもありますよね

浴衣での防寒対策はどのようにすればよいのでしょうか?

浴衣のときの防寒対策は、以下の3点がおすすめです。

【浴衣の防寒対策】

対策①肩まで生地がある肌着を選ぶ

対策②薄手のショールを持参する

対策③貼らないタイプのカイロを使う

浴衣の下にキャミソールなどのノースリーブ肌着だと肩回りが冷えやすいです。

特に冷え性の方は、肩まで生地のある浴衣スリップや肌襦袢を選びましょう。

薄手のショールをバッグに忍ばせておき、冷房で寒いときに肩にかけるのもおすすめです。

貼らないタイプのカイロを持ち歩き、冷えた手指を温めるのも手段の一つです。

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貼るカイロしかない方は、粘着面にティッシュなどを貼って余分を切り取ると、簡単に貼らないカイロを作れます

冷房で冷えやすい方は事前に防寒対策を準備することで、安心して浴衣でのお出かけを楽しむことができますね。

浴衣に適した肌着を選んで美しく快適な着こなしを

今回は浴衣の下に着る肌着について解説しました。

浴衣に適した肌着を着用することで、より美しく快適に着こなすことができます。

浴衣を着るときは、専用の「ゆかた下」がぴったりですが、代用も十分可能です。

とはいえ、専用の肌着は快適に過ごせるよう工夫して作られているので、お探しの方はぜひ一度試してみてくださいね。

 

youtubeにてワンランク上の帯結び

youtubeにて浴衣の帯結びの解説もしております。
ぜひご視聴くださいませ。

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written by ISHIKURA

歴史学科卒業後、地元の歴史ある企業・きもの永見で呉服の世界へ。 日々着物のことを学びながら皆様の「分からない」にお答えしていきます。

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この記事を監修した人 A.OTA

きもの永見「美装流着付け教室」講師。 「着物でお出かけしてみたい」そんなあなたのお手伝いを致します。 着付け教室HP https://kimono-nagami.com/school/

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