きもの永見では、ご依頼をいただくと『着物コンシェルジュ』として様々なご相談を承っております。
先日も、車で約2時間かけてお越しくださいました。
お母様とお義母様からいただかれた着物をお持ちになり
「どんな着物なのか教えてほしい」
というご依頼でした。
詳しいことが聞けぬまま、永見のコンシェルジュサービスを頼ってくださったそうです。
「どんな着物で、どんな時に着られるのか」という一番知りたいところにフォーカスしながら、まずは着物の種類からです。
お召や紬、小紋などカジュアル系のお着物が中心でした。
留袖・訪問着や色無地などの式服は着るシーンが分かりやすいですが、それ以外となると実際『どんな時に着るんだろう…。』と不安になられるのもわかります。
カジュアル着物こそ、広く多岐にわたり様々ありますよね。
お持ちいただいた 紬やお召、小紋の着物は
など、着用シーンのイメージが浮かぶように例えながら着物を一枚一枚拝見しました。
こうして着物を見させていただくと、どなたかから譲られたお着物は当時の『お気に入り度』がなんとなくわかります。
紬など、衿の形がほとんど広衿で仕立てておられることが多いですが、中にはバチ衿のものもあります。
きっと、普段から着やすいようにバチ衿にされたのかな…。と推察されます。
など、お話をしながら。
着物を広げさせていただくと、大変に手当たりの良い生地質の着物があり、思わず「この着物は良い生地ですね~。」と、唸ってしまったり、仕立ての丁寧さに感激して針目をじぃ~っと凝視したりと、私自身も楽しいひと時です。
ひとつ感激すると ついつい解説がしたくなって、私はずーっと喋ってます。
例えば、一括りに『紬』といっても柄の雰囲気で印象が全く違うので、全てがカジュアルの横一列に並ぶわけではありませんので、この柄の雰囲気だったら〇〇な帯を合わせて◇◇なシーンに着用できますよ、とか言ってましたね。
と聞いてみましたら、やっぱりそのようでした。
江戸小紋は帯次第で装いの幅がカジュアル~フォーマルまで変わります。
お持ちになった二枚の江戸小紋は、それぞれの柄により金銀錦の袋帯を合わせることでフォーマルに向く着物と、どちらかといえばややセミフォーマル~カジュアル向きの二枚がありました。
上質な生地に良い仕立て、惚れ惚れしながらコーデネートの参考になればと、「染めの帯などのカジュアル向きの帯を合わせると、普段にも着れますよ。」とか、なんだか色々喋ってました。
熱心にメモを取っておられましたね。
着物を着るようになって、分からないことを誰に聞けば良いのか困っていらっしゃったのだとか…。
袖丈や肩裄が、ご自分のサイズと若干の違いがあるときも、サイズ的に許容範囲なら長襦袢も譲られたものをお使いになる方が良かったり、ご自分の長襦袢を使われる際は調節の仕方の工夫などお知らせしました。
こうして、実際に着物をご持参いただくことで着物のジャンルだけではなく、染めのことや生地のこと、サイズに至るまで気が付くことを順々にお知らせ出来ます。
着物をたとう紙から出して風呂敷に包んで来られた様子から察するに、日頃から着物を身近に感じておられる印象を受けました。
やはり ご自分で着付けもされるそうなので、今回見せて頂いた着物たちもたくさんお召いただけることでしょう。
次の着物を着てのお出かけ予定はコンサートに行かれるそうです。
着物でお出かけされると聞くと、なんだかとっても嬉しくなる太田です。
永見からは少々遠方の方(車で約2時間)でしたので、今後積極的にお会いできる方ではないかもしれませんが、頼っていただけて嬉しいく思います。
【きもの永見コンシェルジュサービス】は、お陰様で全国からたくさんのお問い合わせを頂きますが、こうして相談したいものをご持参していただけると細かいところまでお伝えできます。
お近くの方は、きもの永見を頼ってくださいませ。
お越しの際は催事中などで対応できない場合もありますので、 必ずご来店予約をお願いいたします。
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written by A.OTA
きもの永見「美装流着付け教室」講師。 「着物でお出かけしてみたい」そんなあなたのお手伝いを致します。 着付け教室HP https://kimono-nagami.com/school/