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振袖の補正はなぜ必要?補正に必要な道具を解説

特別な日に着る振袖。せっかくであれば、美しく輝きたいですよね!

着物姿をより素敵に仕上げるために必要な補正。

なぜ振袖には補正が必要なのか、どうやって補正をしたら良いのか、自分に合った補正を選ぶポイントなど、分かりやすく解説します。

振袖

振袖の補正の大切さと振袖姿の魅力を最大限に引き出すコツを学び、特別な日を心に残る素敵な思い出に変えてみませんか?

着物に必要不可欠 補正の基本知識

補正という名前の通り、着物を着る際は、体型を補正するためにタオルやガーゼ、専用の補正パッドといった道具が必要になります。これらの道具を使うことで、着物のサイズや形を個々の体型に合わせて調整することができます。

振袖_ヘアメイク

さらに、振袖は格式の高い場で着用されるため、着物の着姿が美しく整っていることが重要です。振袖を羽織る前に補正を正しく行うことで、着物がピッタリと身につけられ、より美しく、きちんとした印象を演出できます。

なぜ振袖には補正が必要なのか

振袖に補正が必要な理由は、多くの場合、振袖は個々の体型やサイズに合わせて仕立てられた着物ではないためです。振袖は特別な日に着用されるため、着物の美しいシルエットや着姿が求められます。体型に合わない着物をそのまま着用すると、着崩れやシワの発生、バランスの崩れなどが起きてしまいます。

例えば、ウエストが細すぎると腰回りがシワになりますし、胸を抑えてなだらかにしないと、帯の上に胸が乗っかって胸元の着崩れに繋がります。

補正を行うことで、着物が美しく身につけられるだけでなく、着心地も良くなります。振袖の補正は特に成人式や結婚式などの重要な場に相応しい姿を演出するために欠かせない工程と言えます。

補正に使用する道具

補正に使用する道具は主に

タオル

ガーゼ/脱脂綿

着物用補正パッド

の3種類です。

補正用に必要なタオルの種類・枚数

主に振袖用の補正として準備する機会が多いのがタオル。

種類は粗品やホテルでもらえるような、一般的なタオルがベストです。バスタオルやハンドタオルのように極端に厚みがあったり大きすぎる/小さすぎるタオルは不向きです。タオルは上から見えない部分で使用するので、柄つきのものでも可。

枚数は3枚~5枚が一般的です。使用する枚数は着付け師や着せられる方の体型によって様々なので、あらかじめ美容室に確認しておくか、多めに準備しておくと対応しやすいです。

ガーゼ/脱脂綿

ガーゼや脱脂綿は、タオルでカバーしきれない細かい部分を埋める道具です。こちらはタオルに比べ準備するのに手間がいるので、主に美容室で準備している場合が多いです。家にこれらの道具をお持ちの方は、着付け前に美容室に必要かどうか確認しておくと良いでしょう。

着物用ウエスト補正パッド

着物専用の補正パッドは着物を着るのに適した体型になる着物専用の補正です。タオルを使わなくても簡単に補正ができるものが多いので着物を着る機会が多い方におすすめの道具です。

種類は腰に巻くマジックベルトタイプのもの、金具がついたものなど様々です。

補正を購入する前の注意点

着物用のウエスト補正には金具がついたものがありますが、美容室によっては金具が肌に食い込む可能性があるとして、金具がついていない補正、といった指定をされる場合もあります。一度着付けを頼んだ美容室にお持ちの着付け道具や補正道具を見てもらってから足りないものを買い足すのがおすすめです。

振袖の補正の仕方

きものを着やすいように自分の体型を変えるために行うのが補正。少し補整するだけで見違えるほどきれい着姿になるだけでなく、帯や衿もとも崩れにくくなります。

胸・肩の補正

いかり肩の方は、きれいななで肩にするために胸元にタオルを入れた補正をしていきます。

補正の方法は、タオルをV字に折り、肩にのせます。こうすることで首の付根に厚みをもたせ、なで肩にすることができます。

胸の大きな方は和装ブラジャーの着用がおすすめです。和装ブラジャーがない場合、さらしやタオルで胸を押さえつける場合もあります。さらに、胸の下を薄手の手ぬぐいなどで埋めると段差が少なくなり、凹凸の目立ちにくい体型に補正できます。

▼和装ブラジャーについての詳しい記事はこちら

和装ブラジャーは必要?どこで買えばいい?―美しさと快適さを手に入れる

腰の補正

腰の補正についてはタオル2~3枚でする方法や、着物用のウエスト補正を使う方法があります。

タオルで補正をする場合は、図のように縦半分に折ったタオルと、縦半分に折った後屏風だたみしたタオルの2枚を用意します。

屏風だたみしたタオルを背中のくぼんだ部分に当て、縦半分に折ったタオルをその上からおさえて、胴回りにぐるりと巻き着付け、腰紐で軽く留めます。ウエストが腰や胸に対して細すぎて凹凸が埋めれない場合は追加のタオルを胴回りに巻くことがあります。

着物用のウエスト補正はあらかじめ背中のくぼみを埋めるようなパッドが付いていて、胴回りを留めるときもマジックベルトで留めるので追加の腰紐などが必要ありません。簡単に、道具も少なく補正ができるので、自分で着付けをする方や、時間がない方にはおすすめの道具です。

補正をする際の注意事項

振袖の着付けは美容室でされる方がほとんど。そのため、補正に使用する道具や補正の方法は着付けをする方や着られる方の体型によってさまざまです。そのため、いくつか注意すべき点があります。

 

・プロの相談を重視する: 補正の際には、必要な道具などに関しては着付けをするプロの美容師の意見を重視しましょう。プロの目から見た最適な補正方法を提案してもらえます。

・補正の可能性を考慮する: すべての振袖に補正が必要というわけではありません。体型によっては補正があまり必要ない場合もあります。ただ、万一に備え準備だけはしておきましょう。

・体型の変化に注意する: 体型が変化する可能性も考慮しましょう。体重の増減や成長などにより、補正が合わなくなることがあります。

これらの情報を参考にして、振袖 補正について理解を深め、自分に合った補正を行うことで、特別な日の振袖姿を輝かせることができるでしょう。

特別な日の振袖姿をより美しく整え、心に残る素敵な思い出を楽しんでください。

 

CONTACT

TEL0859-39-1234

10:00-19:00/水曜日

written by TAKAHASHI

文化学部卒業後、和文化に興味を持ち地元の歴史ある企業・きもの永見で呉服の世界へ。 日々着物のことを学びながら皆様の「分からない」にお答えしていきます。

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