『お履物』『下駄箱』『筆箱』 などに代表される昔から使われ続けている言葉、ありますよね。
時代を超えて使われ続けている言葉 今後も使い続けたい言葉です。
今日は『下駄』について。
皆さまの下駄箱の中には何が入っていますか?
靴、サンダル、スニーカー などでしょうか。
下駄が入っているご家庭って少ないのでは?と思います。
でも下駄箱と呼びますよね。(最近ではシューズインクローゼットのある家もありますが。)
皆さまは下駄と聞くと何をを連想されるのでしょう。
おそらく、下駄と言えば 夏を連想され、浴衣の時に履く物 というイメージが強いのではないでしょうか。
洋服に例えるなら 《浴衣に下駄》 = 《Tシャツにスニーカー》 が、分かりやすいかと思います。
下駄は夏だけではなく、一年中履いて頂けます。
そのように お話をするとびっくりされる方が多いのですが 改めて下駄の種類や用途などについて考察していきます。
下駄と草履の違いは?
下駄は木で作られた鼻緒をすげた履物です。
草履はコルク芯に革や布を被て鼻緒をすげた履物です。
【草履バッグ】
大まかに考えると
下駄はサンダル 草履はパンプス 的な位置づけでお考えください。
下駄の種類
台の形
◆駒下駄(二枚歯)
◆のめり
◆右近
◆舟形
など
素材
桐が最も一般的。会津桐が最高級とされる。
●白木
●焼桐
(右上)
●塗り
●表付き
など
他にも可愛らしい柄や 大人っぽい細工の下駄も色々あります。
様々な種類の下駄の中でも よりカジュアルな下駄~少し改まった印象の下駄など、違いを見てみましょう。
下駄の音といえば、「カラン コロン」を連想しますが、
最近の下駄は音が響かないように底に樹脂素材が貼られています。
ホテルや静かな場所でも安心ですね。
基本、浴衣には素足に下駄を履きます。
浴衣の柄や雰囲気に合わせてお好きな下駄を選ばれると良いでしょう。
素足が気になる方は足袋を履かれても良いです。レースの足袋なども涼やかで良いですね。
最近人気の浴衣に半衿をのぞかせて夏着物風に着るときは、足袋に下駄を履かれる方がバランスが良いです。
夏着物に下駄の装いのほか、着物に下駄を履くときも、足袋に下駄を履きます。
紬や小紋などカジュアルな装いのときにも下駄は活躍します。
塗りや 表付きなど オシャレ感があるものが着物に良く似合いますね。
お家着物のときは、庭履き感覚で履き古した下駄を履きつぶすつもりで惜しみなくお使いください。
雨・雪の日
下駄は木で出来ていますので草履に比べ、水に濡れても安心です。
昔は日和下駄と呼ばれた雨の日用の下駄もありましたが、今では二枚刃の下駄に爪革を付ければ雨の日も安心です。
少々雪が積もっていても大丈夫です。
まとめ
一年中、下駄は重宝されます。
健康志向でも下駄は良いですね。
足指のためにも普段からサンダルの代わりに下駄を履いてみてはいかがでしょう。
原作本のサザエさんにも普段履きに下駄が登場しますよね。
CONTACT
written by A.OTA
きもの永見「美装流着付け教室」講師。 「着物でお出かけしてみたい」そんなあなたのお手伝いを致します。 着付け教室HP https://kimono-nagami.com/school/