「利休(りきゅう)バッグ」は、着物でのお出かけにひとつあると便利なアイテムです。
デザインによってフォーマルから普段使いまで持てる万能さが魅力。
和装バッグの中ではマチが広いため、必要な小物類がスマートに入るのもポイントです。
この記事では利休バッグの名前の由来や特徴、シーン別の使い方など解説していきます。
着物でのお出かけに良いバッグをお探しの方は、ぜひご一読くださいね。
目次
利休バッグとは?
まずは利休バッグの名前の由来や特徴などの基本情報をおさえておきましょう。
名前の由来
「利休(りきゅう)バッグ」と聞くと、多くの人が茶人・千利休を思い浮かべるでしょう。
しかし実際には、利休バッグは千利休が考案したものではありません。
和装に合うバッグとして、とくにお茶席で好まれることから「利休バッグ」と呼ばれるようになりました。
お茶席以外にも着物でのお出かけ全般で持つことができる和装バッグのひとつです。
特徴と魅力
利休バッグはボックスタイプの形で、マチが広く収納力が高いのが特徴です。
スマホやお財布やコスメのほか、懐紙や袱紗なども入る収納力があるので、さまざまなシーンで幅広く活用できます。
デザインや素材によってカジュアルからフォーマルまで幅広く使えることも、大きな魅力の一つです。
利休バッグの使い方|どんなシーンで使える?
利休バッグの使い方について、おすすめのシーンを詳しく紹介します。
着物でのお出かけ全般
利休バッグは、和装シーン全般で活躍するアイテムです。
上品なデザインの利休バッグを選べば、訪問着や付け下げ、小紋などの着物に幅広く合わせることができます。
デザインや素材によって、カジュアルシーンからフォーマルシーンまで、どんな着物にも合わせて持つことができます。
入学式、卒業式
フォーマルシーンとして代表的な子供の入学式や卒業式といった特別な行事にもぴったりです。
色無地や訪問着といったフォーマルな和装に合わせるバッグとしても利休バッグはおすすめです。
利休バッグはかっちりとした形のバッグなので、品格のあるトータルコーディネートに。
一般的なフォーマル和装バッグに比べ収納力もあるため、お出かけの必須アイテムを入れておくことができます。
入学式や卒業式では、メインの利休バッグのほかにもう一つサブバッグを持つのがオススメ。
配布資料や脱いだ草履などはサブバッグに入れるとスマートです。
サブバッグはA4サイズが入る和装トートならより正式になりますし、折り畳みエコバッグなら持ち運びも楽ちんです。
結婚式
結婚式のフォーマルシーンにもお持ちいただけます。
結婚式にゲストとして着物姿で参列する際は、金糸や銀糸が入った帯地を使用した利休バッグがぴったり。
フォーマルの品格ある利休バッグなら、留袖や訪問着などの礼装にもしっかりと馴染むでしょう。
バッグは色や柄で印象が大きく変わるので、着用場面に合うフォーマルなデザインを選びましょう。
お茶席
利休バッグと言えば、お茶席と相性が良いことでも有名です。
帯地を使用した利休バッグは、お茶人さんの着物と調和する上品なデザインが特徴です。
マチが広く、お茶会で使用する袱紗ばさみや懐紙などを入れておくのにもぴったり。
名物裂の帯地の利休バッグは、さらにお茶席で好まれることでしょう。
これで迷わない!利休バッグの選び方
利休バッグは様々な和装シーンで利用できる便利なアイテムです。
ここでは初心者でも迷わない利休バッグの選び方をご紹介します。
選び方のポイントを参考に、自分にぴったりの利休バッグを見つけましょう。
サイズの選び方
利休バッグにも小さめから大きめまでさまざまなサイズがあります。
定番サイズはヨコ28㎝ × タテ17cm × マチ10cmほど。
和装に似合うちょうどよい大きさで、荷物もしっかり入ります。
ほかにも小ぶりのサイズや横長デザインなど、メーカーやブランドごとに色々なサイズ展開がされています。
一般的にフォーマルシーンでは小さめのバッグがよいとされていますし、カジュアルなお出かけではたくさん入る大きめサイズが嬉しいもの。
自身のお出かけの際の持ち物や、主に使いたい着用シーンからちょうど良いサイズを考えてみてくださいね。
素材の種類と特徴
利休バッグは、素材によっても雰囲気が大きく異なります。
礼装用には裂地や金襴、綴織、唐織などの金糸銀糸の使われた帯地が使われ、格式高い印象です。
一方、カジュアルな場面ではカゴバッグや帆布といった自然素材が選ばれることが多いです。
特にカゴバッグは、その粋な印象と使い心地の良さで人気。
中にはカジュアル・セミフォーマルを兼用できるものもあります。
デザインと用途に合わせた選び方
利休バッグは、豪華な帯地を使った格調高いものから、かわいらしい刺繍のほどこされたカジュアルなタイプまでさまざま。
デザインのバリエーションが豊富なのも特徴のひとつです。
基本的には、フォーマルシーンには錦織などの帯地(袋帯に使われるような布地)を使用したタイプがオススメ。
カジュアルシーンには、光沢や金銀糸のない帯地や染め柄、刺繍入りなどのタイプがオススメです。
カジュアルとセミフォーマルを兼用したいなら、上品なデザインかつ金銀が光り過ぎないデザインがオススメです。
価格帯と予算設定
利休バッグの価格は、素材やデザイン、品質などによって大きく異なります。
たとえば有名な帯メーカーの正絹の帯地を使ったバッグは高額なことが多いですが、その分長持ちしやすい点が魅力です。
カジュアルシーン向けのポリエステル製などの利休バッグであれば、比較的手ごろな価格で手に入ることがあります。
各商品を比較したり、自身が考えるデザインや用途を考慮しながら選んでみましょう。
きもの永見おすすめ!利休バッグ3選
きもの永見オンラインショプからも利休バッグをお求めいただけます。
気になる商品はリンクから商品詳細が見られます。
着物のお出かけは幅広いシーンで活躍する利休バッグで
利休バッッグはちょうどよい収納力で、さまざまなお出かけシーンで活躍する和装バッグです。
デザインによってフォーマル、カジュアルの両方で使えるのも魅力。
とくにお茶席や結婚式といった特別な場面では、格式高い利休バッグが装いの品格を高めてくれます。
自分好みの利休バッグを見つけて、着物でのお出かけをさらに楽しみましょう♪
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written by ISHIKURA
歴史学科卒業後、地元の歴史ある企業・きもの永見で呉服の世界へ。 日々着物のことを学びながら皆様の「分からない」にお答えしていきます。
この記事を監修した人 A.OTA
きもの永見「美装流着付け教室」講師。 「着物でお出かけしてみたい」そんなあなたのお手伝いを致します。 着付け教室HP https://kimono-nagami.com/school/