鳥取県米子市で振袖・着物のレンタルやクリーニング・着付け教室はきもの永見

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振袖 和装小物

写真でわかる!振袖を着るのに必要なもの完璧リスト

成人式に向け、お道具の準備を考えはじめる方が増えてきました。

永見では姉妹店hows photostudio〈ハウスフォトスタジオ〉にて、一生の思い出に残るハレの日のお手伝いをさせていただいています。

前撮り撮影のため、お持ちの着付け小物を点検に来られるお客様からよく聞くお声が「着付けに必要なものがわからなくて、とりあえず家にあったものを持ってきました。」というもの。

もちろん永見ではお道具のチェックも無料でご相談に乗っていますが、

「道具が足りないかも…」

「当日忘れ物があったらどうしよう」

と思いながらご準備するのは不安もあるかと思います。

今回は振袖に必要な道具についてご紹介していきます。

着すがたパーツ

振袖、袋帯、長襦袢、半衿、重ね衿、帯締め、帯揚げに草履バッグ・髪飾りが、実際に「着物」として表に見える部分になります。

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お嬢様ひとりひとりの個性が出るところ。
私たちスタッフがコーディネートとしてお手伝いさせて頂くところですね。

各パーツについて、個別にご紹介していきます。

振袖

袖(振り)が長いのが特徴ですが、 袖の長さはすべての振袖が同じではなく、長さに種類があります。

次にご説明する長襦袢と同じ長さの袖であることが重要です。

お持ちの物や人から借りた物を使う場合は一度寸法を確認してみるのがご安心ですよ。

長襦袢(ながじゅばん)

長襦袢は、肌着とは別に振袖の下に着るものです。

外からはあまり見えませんが、衿元と振りからチラッと覗きます。

振袖と合わせる場合、 肩裄(かたゆき、肩から腕の長さ)袖丈(そでたけ、袖の長さ) がきちんと振袖と合っているものを用意するようにしてください。

それらが合っていないと、振りの内側の空いている部分から長襦袢が飛び出たり…とちょっと格好悪くなってしまうことがあります。

半衿(はんえり

半衿は長襦袢に取り付ける衿のことです。

刺繍が入っているものに関しては「刺繍衿」ともいいます。

着物の印象をがらりと変えることもできるので、着物と合わせてみると良いでしょう。

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真っ白の衿をつけるとスタンダードなすっきり印象に、刺繍が入った衿をつければ、よりお顔もとを華やかな印象にすることができますよ♪


袋帯

画像では幅が広く見えますが、本当の着付けの際は幅が約半分くらいになるイメージです。

帯は、浴衣などで使う「半巾帯」や主にカジュアル向きで使う(例外もあります)「名古屋帯」など種類があります。

振袖をはじめフォーマルな場面で使うのは基本的にこの 「袋帯」 です。

パッと見似ている名古屋帯との最大の違いは、全体の長さ。

袋帯のほうが約6~70センチ長いんです。

名古屋帯の長さでは、振袖姿特有の凝った飾り結びが出来ないのです。

重衿(かさねえり)・伊達衿(だてえり)

 

振袖と長襦袢の間に入る、飾り衿のようなものです。

1色のみのスッキリタイプから、2~3色使いの華やかタイプまで種類も配色もさまざまです。

※「伊達衿(だてえり)」 という名前から、後でご紹介する 「伊達締め(だてじめ)」 と間違えることがあるので、注意です。

また、先にご紹介した「半衿(刺繍衿)」とも別のお道具です。

帯締・帯〆(おびじめ)

帯の真ん中に入る紐状のパーツです。

お母様世代だと、「平打ち」と呼ばれる飾りのない平たいシンプルな帯締が主流でしたが、現在は画像のような飾りがあって色も華やかなものも登場しています。

帯揚(おびあげ)

帯の上つける飾で、帯を支える帯枕(このあと詳しく紹介します)を包んで隠してくれます。

少し白が見え、色がふんわり出る鹿の子しぼりや色がはっきりと出るちりめん、最近ではレースなど印象や素材感の違うものが色々あります。

(一緒に写っている平たい紐が、前項で紹介した平打の帯締です)

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上でご説明した帯締や重衿と合わせて、より自分らしいコーディネートを目指すことが出来ますよ。




草履・バッグ

草履バッグもデザインはさまざまです。

華やかでまさしく成人式!といった雰囲気の振袖用の草履バッグは華やかですね。

振袖のみではなく訪問着などでこの先ずっと使って頂けるスッキリとしたデザインのものもあります。

写真の草履バッグは長くお使いいただけるタイプです。

洋装との併用ができるものもありますので、デザインやお考えによって選ばれるといいかと思います。

▼草履バッグの選び方について

成人式、振袖に合う草履バッグの選び方は?振袖を決めた方必見!

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草履を履くと痛い方必見!草履職人に聞く解決方法

▼成人式の持ち物について

成人式に必要なもの!前日までに用意しておきたいことを解説

髪飾り

髪飾りを選ぶ時にお嬢様・ご家族さんからよく「着物の色が〇色だから、それに合わせたほうがいいですよね?」というご相談いただきます。

確かに着物のお色との調和も大切ですが、それ以上に大切なのは

「お顔の印象」 と 「お好み」 

です。
髪飾りは着物よりもお顔の近くに来ることが多いので、着物の色だけにとらわれず、お顔や全体の印象を見て、お好きなものを選ばれるといいですよ。

着付け小物

肌襦袢(はだじゅばん)・肌着・きものスリップ

長襦袢の下に着る、いわば下着です。

肌襦袢・裾よけや、お店によっては「きものスリップ」という名前で置いてあるところもあります。

上下がつながったワンピースタイプと上下が分かれたセパレートタイプがあります。

どちらのタイプでも問題なくお使いいただけます。

レンタル店で着付け道具がセットに含まれている場合でも肌着と足袋は自分で用意してほしいと言われる場合もあるので、事前にしっかり確認しておきましょう。

▼着物に慣れない方向けに、お手洗いに行きやすい肌着も

和装肌着の魅力と選び方

衿芯(えりしん)

衿芯は長襦袢の襟の部分の中に入れて使うものです。

これを入れることで衿に芯が通り、しっかりと衣紋が抜けたキレイな衿になります。

画像のようなプラスチックのタイプや夏に涼しいメッシュタイプなど、種類がありますが、基本的にはプラスチックタイプを用意しておけばマルチに使えます。

足袋(たび)

⇑白足袋

⇑ワンポイント足袋

足袋は着物を着る際の靴下のようなものです。

草履を履くときに足袋が足にあっていないと、足を痛める原因になってしまうことがあります。

足袋のサイズは、ご自身が普段履く靴のサイズと同じものを選ぶと良いでしょう。

ただし、足首に太さがあったり、甲高な方に関しては、十分にストレッチが効くものを選ぶとより快適に履いていただけます。

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振袖は「第一礼装」にあたるフォーマルの着物。
本来は白足袋を履くのが基本ですが、成人式なら画像のようなワンポイント刺繍のある足袋でもOKです。
足元のオシャレにこだわりを持ってみても素敵ですね。
▼白足袋
 
足袋の下に履く、靴下タイプの足袋インナーは防寒対策グッズです。
寒がりの方はぜひ足袋と併用してみてくださいね。
▼足袋インナー

腰紐(こしひも)

腰紐は 使う本数が美容院さんや着付師さんによってまちまち です。

永見では5~6本をご準備いただいています。

着物本体の着付け以外にも後でご紹介する補正に使ったり、身長に対して長い長襦袢をたくし上げるために使ったりと 必要な数が変わりやすい道具 なのです。

着付けてもらうスタジオや美容院に、何本ほど用意すればいいかきちんとチェックしておくと安心ですね。

13.伊達締め・伊達〆(だてじめ)

伊達締めは腰紐の上から結んで腰紐を安定させる役割があり、2本使います。
画像のように、主に3つの種類があり、上から正絹、ポリエステル、ゴムのタイプです。

それぞれ使い心地やお値段など変わってきます。

伊達締めの種類は?

ゴムタイプ:もっとも安価ですが、ゴムゆえに通気性にやや難アリ。劣化も心配です。

ポリエステルタイプ:ゴムタイプより少しお値段は上がりますが、そのぶん使い心地もアップ。

正絹タイプ:価格はポリエステルと同じか、若干上がります。通気性・耐久ともに優れ、正絹タイプを揃えておかれると、一生モノとしてお使いいただけます。

お家にお持ちの伊達締めに金具がついている、という方もいるかと思います。
金具付きのタイプは美容院さんによって使える場合、使えない場合がありますので、当日着付けをされる美容院さんに要確認です。



帯枕(おびまくら)

帯結びの土台を作ったり、形を整えて飾り結びのボリュームを支えたりします。

枕の両端に紐がついてないものは、ガーゼで包んで画像のようにして使います。

コーリンベルト(きものベルト・着付けベルト)

簡単に言うと「両端にクリップが付いたゴム紐」の形をした道具です。

衿の着崩れを防いでキレイに整えるために使います。

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着物本体でのみ1本使う場合と、着物と長襦袢で2本使う場合があります。
⑫腰紐と合わせて事前に必要な本数をご確認くださいね。

前板(まえいた)

帯の下で土台となる道具です。前板を締めることで帯の表面にハリが出てキレイに見えます。

夏用の通気性が良いメッシュタイプなどもありますが、振袖を着るときは通常タイプを用意しましょう。

ベルトで引っ掛けて止めるのが画像上で、画像下のものは帯を巻く過程で差し込むように付けます。

これらはどちらを用意しても大丈夫です。

17.後板(うしろいた)

後板は振袖専用の道具で、前板よりも一回り小さくなっています。

帯の前側を整える前板に対し、帯の後ろ側を整えるのが後板です。

振袖はほかの着物と違い帯を複雑に飾り結びします。そのため、帯の後ろ側もしっかりと土台を整える必要があるのです。

三重紐(さんじゅうひも)・四重紐(よんじゅうひも)

⇑両端が紐、真ん中がゴム

⇑ゴム部分が三つor四つ又

後板と同様、振袖専用の道具です。(まれに訪問着の帯を飾り結びする時に使うケースもあります)
帯の飾り結びを豪華にするために使うものです。

一本の紐のようですが、画像右を見ていただくと分かる通り真ん中が三つ又(もしくは四つ又)のゴムになっていて、より華やかで凝った帯結びができるようになります。

ショール

振袖の首元にショールをふんわりと巻くと「いよいよ成人式!」といった感じがしますね。

 見た目だけのものかと思いきや最大の目的は実は 防寒 。 

振袖は衣紋(えもん、衿の後ろ側の首のところ)をしっかり抜いて着るので、1月の成人式では風が入り込んで相当寒いです。首元を守るものが必要…ということで、ショールをおすすめしています。

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最近では、白のふんわりショールは好きじゃない…というお嬢様も。
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ボリュームダウンしたすっきりシルエットのショールや、ベルベット生地の高級感あふれるショールなど様々なタイプが登場しています。
ぜひこだわってみてくださいね。

振袖にショールは必要?人気のショールや種類について解説します

きものスタッキング

着物用ストッキング、こちらも目的は防寒です。
足袋の下に履いて足を冷気から守ります。

専用のストッキングがあるのは、足袋を履いて通常のストッキングだと使いにくいため。

必須ではありませんが、あれば寒さ対策になります。

寒い時以外でも着物を着るときに履いていただくと、着物の裾のスレをある程度防止することもできますよ。

補正パッド・フェイスタオルなど

着物は寸胴の体型のほうがキレイに仕上がるので、体の凹凸を少なくするため補正をしていきます。

☆補正パッドという着物用の体型補正アイテム
☆薄手のフェイスタオルを折り畳んで補正にする
☆脱脂綿を適量ずつちぎって使う

など補正に使う 道具ややり方は美容院さん・着付師さんによって多種多様 です。

着付け予定の美容院さんの指示に従ってご準備くださいね。

おわりに 着付け小物一覧

振袖の着付けに必要なものをご紹介してきました。

上の表に加えて

⑫腰紐、⑮コーリンベルトの必要な数

⑬伊達締めの金具の有無、㉑補正に関すること

上記はお願いする美容院さん・着付師さんに事前に聞いておくとよりスムーズに準備が進められます。

いざ、美容室さんなどに着付けをお願いしたとき、「じゃあこれを持ってきてください」と文字だけでリストを渡されても、家にある道具のどれがリストにあるものでどれがいらないものなのか、混乱してしますよね。

ISHIKURA
道具の「見た目」と「名前」を一致させるだけでも、準備はぐんと楽になりますよ。

バッチリ準備して、安心して成人式を迎えましょう♪

インスタでは振袖コーデや前撮り写真などを紹介しています。

振袖選び、ヘアアイロン&ネイルも参考にしてみてくださいね♪
 
 
 
 
 
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written by ISHIKURA

歴史学科卒業後、地元の歴史ある企業・きもの永見で呉服の世界へ。 日々着物のことを学びながら皆様の「分からない」にお答えしていきます。

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