袴レンタルをはじめてする人にとっては、不安なことだらけです。
今までに袴をレンタルしてきた先輩たちの体験談から、学ぶことをまとめてみました。
目次
先輩たちに学ぶ「卒業式の失敗談」6選は?
卒業式で袴を着た先輩たちが「もっとこうしたら良かったな」と思ったことをまとめました。
1.予約した時期が遅かったので、希望の袴がすでに予約済みだった。
2.袴の着付けを動画サイトなどを見て自身で行ったが、着崩れしてしまった。
3.着物や袴のサイズ感を考えておらず、きれいな着姿にならなかった。
4.履き物やバッグ、髪飾りなどもっと小物に気を使えばよかった。
5.寝不足や不摂生に、慣れない袴を穿いて気分が悪くなってしまった。
6.着物を着たときの動き方がわからず、着崩れの原因になってしまった。
多かった失敗談はこの6つ!
当てはまるポイントがある方もいるのではないでしょうか。
次からそれぞれのポイントについて解説していきます。
失敗しないために!各ポイントを解説
上で挙げたポイントを、それぞれ詳しく掘り下げてみます。
またそうならないために、失敗を防ぐ方法も解説します。
袴の予約時期が遅かった
袴レンタルは、3月の、決まった時期に多くの人に需要があるレンタルです。
予約時期が遅くなるにつれて、人気の袴は予約が埋まっていくと考えると良いでしょう。
そうなると希望の袴や可愛い袴は選びにくくなっていきます。
▲袴レンタルの時期を含めたチェックポイントはこちら
袴レンタルの予約時期は大きく分けて3パターン。
着たい雰囲気が明確に決まっている方、最新の雰囲気を着たい方にオススメの予約時期です。
2 夏休みごろ袴レンタルが最もピークの時期です。
帰省や長期休みを利用したい方はこの時期のご予約がおすすめ。
上記2つの時期は忙しく日程が取れない、という方も年末頃までには予約しておくのがマスト!
お好きな袴を選ぶだけでなく、美容院やその他準備も余裕を持ってできます。
自身がどのタイプに当てはまるか考えながら、早めに袴レンタルの予約をしておきましょう!
未経験者による着付け
動画サイトなどで見ると、とても簡単そうに見える袴の着付け。
しかし実際にはコツと練習が必要な専門技術なのです。
着物や袴の着付けには、押さえておくべきポイントがあります。
それらを理解しないまま手順をなぞるだけで着付けに臨むと、必ず着崩れてしまいます。
未経験のご家族などが着付けをする場合は、責任感を持って着付けてあげることが大切。
他装を教えてくれる着付教室などがあれば習うのも手です。
しっかりと練習して本番に臨みましょう。
また「美容室で着付けたのに着崩れてしまった」という悲しい事態にならないように、事前に上手な美容室をリサーチしておくのも良いですね。
サイズ合わせを間違える
袴は体型に合わせたサイズを選ばないと着姿に違和感があったり、着崩れの原因になることがあります。
レンタル前に自分のサイズをしっかりと測ること、それを着付け師さんにしっかり伝えることが重要です。
特に袴は ブーツ・草履で適正な長さが変わったり、着付け位置によって長さが変わったように見えたり します。
▲スソ長さは同じですが、身長から見るとブーツの袴丈が短めなのがわかります
自分のサイズがよくわからない場合には、レンタルの際に実店舗に行って、どのサイズが合うか相談するとよいでしょう。
履き物や小物に気を使う
小物に後悔がある方からは下記のような意見がありました。
1.履き物選び着物なので何も考えず草履にしたが、せっかくなのでブーツも考えればよかった。
2.草履の状態家にあった母の草履を履いたところ、底が剥がれ急きょ接着剤で補強した。
3.髪飾りギリギリまで髪飾りのことを失念しており、前日に急いで探すことになった。
4.その他小物財布やハンカチ、ティッシュなどの小物も着物に合わせて和風にすればよかった。
皆さんメインの袴が決まると安心してしまい、小さな準備を忘れがちになってしまうのかもしれません。
袴を決めたらその流れで、当日に必要なものをリストアップし、希望の雰囲気に合わせて準備し始めることが大切です。
特に年季の入った草履は経年劣化で花緒が崩れたり、底が剥がれたりしがちなので、前もって確認しておくようにしましょう。
卒業式近日の不摂生
昨今、普段から着物を着慣れている人は少ないでしょう。
袴の着付けでは4,5本程度(体型や着物によって変わります)腰紐を締めていきます。
その時、たまに気分が悪くなってしまうお嬢様もいるようです。
紐の締めすぎ等の理由も考えられますが、その他の可能性として、貧血や睡眠不足が考えられます。
慣れない着物を着る前はきちんと食事と睡眠を摂って万全の体調を整えましょう。
また、普段から貧血で気分が悪くなりやすい方は、事前に美容室に伝えて相談するのも手です。
袴の所作がわからない
特に多かったのが「所作」に関すること。
学生さんだと階段の上り下り、立ったり座ったりが多いものです。
1.階段を登る時袴の前側の裾を踏んでしまいがちです。
ロングスカートのように裾をつまんで持ち上げるか、両脇から手を入れ浮かせるように持ち上げると安全です。
2.階段を降りるとき
袴の後ろの裾を引きずる方が多く、後ろの人に踏まれたり、汚れたりする可能性があります。
こちらもロングスカートの要領で裾をつまんで持ち上げながら降りると良いでしょう。
背もたれに寄りかかると帯や袴の固定用紐が崩れる可能性があります。
少し背もたれとの間に隙間ができるように座りましょう。
座るときは後ろ側の布に余裕を持たせて座ると、座った拍子に後ろの布が引っ張られて崩れるのを防ぐことができます。
4.お手洗いに行くとき
大抵の袴はスカートタイプで都度脱ぐ必要はありませんので、袴の紐は解かないようにしてください。
まず、両袖を帯と袴の間に挟んで固定します。
あとはロングスカートの要領で袴を大きくたくし上げ、着物と長襦袢、肌着を合わせに沿って順番に開いて用を足します。
戻す際も、肌着→長襦袢→着物の順で合わせに沿って戻していきます。
裾が長いこと、袖が長いことを意識した立ち居振る舞いで着崩れを防ぎ、より優雅な着物姿にすることができます。
参考にできるポイント
先輩たちの体験談から、袴レンタルを成功させるためのポイントをいくつかまとめてみました。
☑袴の予約は早めに!年内ご予約がオススメです。
☑着付けは専門技術!しっかり練習するか、信頼できる美容室にお願いしましょう
☑袴のサイズ感を大切に。不安なら店舗で試着しましょう!
☑袴を決めたら、小物のことも忘れず構想を練ると吉!
☑不摂生や貧血に袴の着付けは体調不良のもと。栄養と睡眠をしっかり摂りましょう!
☑きれいな所作で、着姿も動作も素敵にきめましょう。
先輩たちの体験談から、袴レンタルを成功させるためのポイントをまとめました。
自分に合った袴選び、小物選びなど小さなことにもこだわると、卒業式をより一層美しく華やかに演出することができますよ。
▲袴レンタルのチェックポイントをもっと見たい方はこちら
まとめ
卒業式には袴を着たい、という方も多いですよね。
しかし、袴をレンタルするのが初めての方には悩みや不安がつきものです。
そこで今回は先輩たちの体験談から、袴レンタルで失敗しないためのポイントをまとめてみました。
しっかりとポイントを押さえて小物までしっかりとこだわれば、袴姿がより一層美しく、輝くこと間違いなしです。
初めての方も安心して袴をレンタルして、卒業式を楽しんでくださいね♪
CONTACT
written by ISHIKURA
歴史学科卒業後、地元の歴史ある企業・きもの永見で呉服の世界へ。 日々着物のことを学びながら皆様の「分からない」にお答えしていきます。