着物を着ることで広がる世界~着付け教室~
そんな日々を実現したい きもの永見着付け教室 太田です。
先日の教室後のことです。嬉しい出来事がありましたので…。
生徒さまのお一人が、
「今日は着物を着て帰ります。」
と、お草履も準備しておられ
「これから、姉のところへ行くんです。どうせだったら着物を見せたいと思って。」
と帰られました。
皆さま方にも、せっかく教室で着物を着たことだし着物のままどこかに寄って帰られたら?と、よくお勧めしているので実践してくださることも嬉しいことの一つです。
その日は、あいにくの雨模様。お帰りの際はちょうど晴れ間で暖かかったので、ご持参された【雨コート】を着ようかどうしようかと考えながら車に戻られました。
お見送りした後、社内で「お姉さまのところへ行かれるそうですよ。いいですね。」などと皆で話しておりました。
数時間後、所用もあって永見まで再度ご来店頂いたときです。
嬉しそうなお顔で
「姉のところに着ていったらね、私の雨コートを見て母の思い出話になって たくさん母の話をしてね、と~っても楽しかったわ。」
と、とっても楽しそうにお姉さまとの会話を教えて下さいました。
お母様は、和裁も洋裁もこなされる方でお召になっていた雨コートもお母様が縫われたものだそうです。
「あら、あなたのはそんな色だったのね。私のはこんな色だったわよ。」と亡きお母様の話題でひとしきりお話しが弾んだそうです。
若い頃に作られたということから
「赤いかな? 派手かしら。」
と、心配なさってましたが、とても良くお似合いの色でしたし、何よりどんよりとした日には少し明るめの色が丁度よいように感じました。
今ではあまり見かけなくなりましたがしっかりした地厚の生地の雨コート。光沢のある緞子のような生地で曇天の下でも映えるような優しいローズのようなお色でした。
着物からお母様の思い出でにつながって、姉妹さまで思い出話が弾む。生徒さまの素敵な笑顔が印象的でした。
着物のお仕事をさせて頂いていますが、着物が思い出の橋渡しを担ってくれた瞬間を垣間見る事ができ、これぞ冥利に尽きると感じた嬉しい出来事でした。
着付け教室では、生徒さま方が回を重ねるごとにどんどん上達されていく様子も嬉しく感じます。
一人で着物が着られるようになられた方は日常で着物を着るチャンスを見つけて着てくださいます。
着物を着ることが日常のオシャレの延長にある生活。そこへ近づく第一歩が『ご自分で着物を着る』ことと考えます。
ぜひ、きもの永見着付け教室をのぞいてみてください。お待ちしております。
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written by A.OTA
きもの永見「美装流着付け教室」講師。 「着物でお出かけしてみたい」そんなあなたのお手伝いを致します。 着付け教室HP https://kimono-nagami.com/school/