鳥取県米子市で振袖・着物のレンタルやクリーニング・着付け教室はきもの永見

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七五三 / 紐落とし

七五三の着物の名前は?衣装の種類や選び方を解説

七五三は子どもの成長を祝う行事で、一般的に3歳、5歳、7歳の節目に行うお祝いです。

七五三の日に着る着物は、年齢や性別によって変わってきます。

それぞれの名前や特徴について知識がないよ、という方も多いのではないでしょうか。

この記事では、七五三で着る着物の名前や種類、選び方を性別・年齢別に解説します。

七五三を控えた方など、ぜひ参考にしてみてくださいね。

▼事前準備や当日の流れはこちら

徹底解説!七五三の準備と用意するものは?

七五三の着物の名前|七五三で着物を着る意味とは?

昔は子どもが大きくなるのは難しかったことから、七五三で着物を着ることには子どもの成長を願う意味が込められていると言われます。

日本全国に伝わっている七五三は、日本の大きな伝統文化の一つと言えます。

近年は様々な都合から洋服を選ぶ方もいますが、やはり伝統として、着物を着てお参りいしていただくと勝手ながら呉服屋としても嬉しいものです。

また着物の色や柄にも意味があり、そのどれもが子どもの健康や成長を願うお守りや験担ぎの意味があります。

▼七五三について詳しく知りたい方はこちら

パパ・ママ必見!はじめての七五三、いつどんな風にお祝いするの?

山陰地方の文化・紐落とし

一般的には「七五三」で有名な子どもの通過儀礼ですが、きもの永見がある山陰地方(鳥取県西部、島根県東部)では違う名前で親しまれています。

それが「紐落とし」です。

七五三

七五三ではそれぞれ3歳、5歳、7歳でお祝いのお参りをしますが、紐落としでは男女ともに数えの4歳(満年齢3歳)でお祝いします。

今は県や地方を超えて住まいを移される方も多い時代ですので一概にコレでなければ、はありません。

しかし、地域の特色や風習を知らずに節目の行事を行ってしまうのも、少し寂しいものがあります。

もしよければ一般的な知識は参考に、ぜひ地域特有の風習も調べてみてからお参りや衣装をご検討くださいね。

【年齢・男女別】七五三の着物の名前と特徴

七五三では、3歳、5歳、7歳の子どもたちがそれぞれ年齢に応じた衣装を着ます。

年齢と性別ごとに七五三で使用される着物の名前と特徴を一覧でまとめました。

年齢

性別

着物

3歳

女児

着物&被布

男児

着物&羽織(&袴)または着物&被布

5歳

男児

着物&羽織&袴

7歳

女児

着物&帯

3歳の着物

3歳のお祝いは、平安時代から行われていた「髪置き」「髪立ち祝い」という男女ともに髪を伸ばし始める儀式が由来と言われています。

男女ともに着物を着てお祝いしますが、地域によっては女の子のみ行うところもあります。

そうした地域によった違いは地元の風習に詳しい方などに尋ねてみてくださいね。

3歳の七五三で着用する着物を女の子・男の子別に紹介します。

女の子:着物&被布(ひふ)

七五三

3歳の女の子が七五三で着る衣装は「着物&被布(ひふ)」が基本の姿です。

子供用の小さな着物に、被布と呼ばれる袖なしの羽織を着せます。

着物は「三つ身」または「四つ身」と呼ばれる子供専用に仕立てられた着物で、まだ小さくて可愛らしい体型にぴったりのものです。

3歳は袋帯ではなく、兵児帯やしごきなどの軽い帯を巻き、その上に被布を着せます。

男の子:着物&羽織 or 着物&被布

七五三

3歳の男の子の七五三では「着物&羽織(&袴)」または「着物&被布」を着ます。

「着物&羽織」では、子どもの着物に袴と羽織を合わせて着たり、袴を履くのが大変な場合は着物に羽織のスタイルなど。

今は写真館を中心に女の子と同じように「着物&被布」を着せるスタイルも流行しています。

袖のある羽織よりもあどけなくかわいらしい印象の着姿が特徴です。

5歳の着物

5歳の七五三は、平安時代の公家階級で初めて袴を身につける「袴着の儀」に由来します。

江戸時代以降は男児のみ行われるようになったため、5歳の七五三は男の子のみお祝いするのが一般的です。

着物&羽織&袴(はおりはかま)

七五三

5歳の七五三で男の子が着用する衣装は「着物&羽織&袴」の姿が基本です。

羽織袴は男性の着物の正装です。

羽織袴を身につけ、男の子が成長して社会的に認められる存在となったことを示す意味があります。

着物の上から袴を履き、羽織をはおります。

懐剣と白扇も忘れずに持ちましょう。

7歳の着物

7歳の七五三は、室町時代から続く「帯解の儀」が由来です。

江戸時代末期から女の子が7歳で行う行事になり、今も女の子のお祝いとして続いています。

着物&帯

七五三

7歳の七五三で女の子が着る衣装は「着物&帯」のスタイルです。

大人の着物ではなく子供用に仕立てる「四つ身」を着て、七五三用の帯を締めるのが一般的。

七五三用で小さめといっても、初めて大人と同じ形の帯を結ぶのも7歳の祝い着の特徴です。

振袖と同じく「飾り結び」と呼ばれる華やかな帯結びでお祝いの席を彩ります。

帯下にしごきと呼ばれる布、胸元に筥迫(はこせこ)と末広(すえひろ)という扇子を飾るのが伝統の姿です。

七五三の着物の色柄は?人気色やデザイン

子供たちの成長を祝う七五三の衣装選びは、家族にとって楽しみのひとつです。

記念撮影の機会でもあるので、写真映えも考慮して選びたいもの。

七五三の着物の選び方について、人気の色やデザインも踏まえて解説します。

男の子:キリッしたデザイン

七五三

男の子の七五三の着物は、背中を中心に鷹や兜、軍配などなど勇ましい絵柄が描かれたものが多いです。

それぞれの柄は子どもの成長や将来への願いが込められています。

色は伝統的に紺や黒、グレーなどの落ち着いた色味が選ばれることが多いですが、近年はカラーバリエーションが増えています。

女の子:華やかなデザイン

七五三

女の子の七五三の着物は、華やかさやで可愛らしい雰囲気のものが多いです。

花柄や手鞠、熨斗(のし)といった古典柄は男の子の着物の柄と同じく、成長や「こんな子になってほしい」という願いが込められています。

晴れ着らしい華やかで可愛い雰囲気の柄が選ばれてることが多く、色味はピンクや赤、白などの可憐で愛らしい色味が人気です。

7歳の七五三では、水色や黒など大人っぽい色味の晴れ着を選ぶ方も増えています。

七五三を特別な思い出に!

七五三の着物には年齢や性別ごとにさまざまな名前や種類があり、それぞれに由来や願いが込められています。

お参りの衣装の選択肢に「着物が良いかも」と思っていただけたら幸いです。

また本文でも言った通り、こうした伝統行事は地域特有の違いがあることがあります。

子どもの年齢、地域の風習などを鑑みた着物やお参り方法を選んで、七五三が家族の誰にとっても素敵な思い出の日になるよう。準備しましょう!

CONTACT

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10:00-19:00/水曜日

written by ISHIKURA

歴史学科卒業後、地元の歴史ある企業・きもの永見で呉服の世界へ。 日々着物のことを学びながら皆様の「分からない」にお答えしていきます。

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この記事を監修した人 A.OTA

きもの永見「美装流着付け教室」講師。 「着物でお出かけしてみたい」そんなあなたのお手伝いを致します。 着付け教室HP https://kimono-nagami.com/school/

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