きもの永見ブログ

太田
太田
嫁入り道具?の黒留袖を なんだかんだで5回着用した きもの永見 太田です。

作ってから25年程経ちますが 今でも好きな柄です。

 

例年、   秋は婚礼のシーズンを迎えます。 

結婚式に親族として列席する場合、 新郎新婦の母 そして、既婚の姉妹は黒留袖を着用します。

ここ山陰では、伯母・叔母・祖母も黒留袖を着ることが多いです。(状況に応じて色留袖にされても間違いではありません。)

今では、見ることも聞くことも少なくなりましたが、仲人婦人も黒留袖を着用します。

 

末広って、どんな時に持つの?

末広(すえひろ)は、主に黒留袖・色留袖を着用したときの必需品です。

黒留袖は黒の五つ紋付で最も格式の高い着物です。色留袖はそれに準ずる礼装になります。

 

そんな黒留袖には決まり事もたくさんあります

たとえば、帯は金糸・銀糸などを使用した格調高い柄行の袋帯をします。おめでたい事が重なるように二重太鼓で結びます。(例外として、本綴れ織の帯は一重太鼓が許されます)

帯揚・帯〆・長襦袢などの小物は白(金銀糸が使われていても大丈夫です)と決まっています。

そして、末広を左胸に挿します

 

末広とは

 末広 とは、結婚式のような祝い事の場で黒留袖(色留袖)の帯に挿しておく扇子のことです。

立礼で挨拶するときには、手に持ってご挨拶をします。

 

この末広という名前に馴染みがないかもしれません。「寿恵廣(すえひろ)」と書かれたり、「祝儀扇(しゅうぎせん)」という呼び名もあるそうです。

黒い塗りに金と銀の面で地紙が貼られています。(男性用は白の地紙に竹骨です)

 

末広の用途

一言で表すと 挨拶の道具です。

茶道や日本舞踊などの日本の伝統を学ばれる方々は、 挨拶の際に扇子を使うということは、共通しているのではないでしょうか。

 

末広は扇子のようなものですが、扇子とは用途も異なり使用時には決まりが存在します

黒留袖を着るときは大切なご身内の晴れ舞台ですね。

末広について使い方、注意点など心得てお使い下さい。

 

末広の挿し方

●自分の左胸に挿します

●要の方から挿します(丸みがあります)

●帯と帯揚の間に挿します

●末広を帯から2~3センチ出します

●金色の面を相手方に見えるようにします(諸説あり)

 

格好良く挿してしまえば安心。と思っても 実は

『挨拶の度に胸にある末広を手に持ち お辞儀をして 左胸に戻す』

の仕草を繰り返すことになります。

私個人の意見としては、真下に向かって挿すよりも少し脇に向かって斜めに指す方が楽に入るうえ、出っ張っている部分が引っかかりにくくなって楽なように感じます。

 

末広の持ち方

立礼での挨拶のときは写真のように持ちます。

集合写真など 新郎新婦の母や仲人婦人(今では少ないとは思いますが…)は前列で椅子に腰掛ける方も座ったまま 同じように持ちます。

正面から見ると

●右手で末広の要(根本)を持ちます

●左手で末広を受けるように添えます

●高さは おへその少し下くらい

そして、さり気なく構えたら お辞儀です。

凛とした雰囲気は必要ですが 手が緊張しすぎてカチコチにならないように。

 

自分目線で上から見てみるとこんな感じです。

 

座礼の時は、末広を自分の前に置いて手前に手をついて礼をします。

落語家さんもされていますね。

 

 

使い方はご理解いただけましたでしょうか。

自然と末広に手が伸びる様子は憧れます。

 

やってはいけない事

×あおぐことです。

末広は いわば身だしなみやマナーとして儀礼的に身に付けるものですので、暑いからといって決してあおいではいけません

これだけは くれぐれもご注意ください。

 

きもの永見SNS

記事を見て頂きありがとうございます。
他にもきもの永見公式HPきもの永見インスタグラムにも写真や情報を載せておりますので
こちらもチェックをお願いします。

ご予約・お問い合わせは予約フォームか、右下のバナーからお願いいたします。

Tel:0859-39-1234

営業時間 10:00~19:00
定休日  水曜日